コミュニティヘルス戦略強化プロジェクト(Project for Strengthening Community Health Strategy)

  • 種別:技術協力プロジェクト
  • 案件名:コミュニティヘルス戦略強化プロジェクト(Project for Strengthening Community Health Strategy)
  • 実施地域:ナイロビ
  • 協力期間:2011年10月〜2014年9月
  • 実施機関:公衆衛生省プライマリーヘルスサービス局
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コミュニティダイアローグ(コミュニティで保健について話し合う)

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相手国政府との合同協議(第1回Joint Coordination Committee)

ケニア政府は、2006年にコミュニティを中心とした保健システムを強化するためにコミュニティヘルス戦略(CHS)を策定しましたが、なかなか普及が進みませんでした。CHSの普及を妨げる主な理由としては、地域的多様性を考慮した実施モデルの欠如、関係者間の調整の不備、中核人材であるコミュニティヘルスワーカー(CHW)の不足とその高い離職率、行政のマネージメント能力の不足等多くの問題点が指摘されています。

本プロジェクトは、CHSを担当する公衆衛生省の能力強化を通じCHSの普及を促進するための、実証に基づく政策サイクルを強化することを目的としています。具体的には、オペレーションズ・リサーチにより科学的根拠(エビデンス)に基づき、地域特性や年齢コホートに応じて適切な保健介入(家族計画、予防接種、栄養改善、結核/マラリア等の疾病対策、 HIV/エイズ予防)を実施する有効なCHSモデルを現場サイトで検証し、その実証的な確認プロセスを通じて、公衆衛生省の持つLeading機能 (政策・ガイドライン・ツールを策定する機能)、Checking機能(政策に沿った実施状況をモニタリング・評価(M&E)する機能、及び政策の効果を確認する機能)並びにSupporting機能(関係機関との調整及びアドボカシー機能)を強化するとともに、強化された機能が現場のCHS実施にフィードバックされることを目指しています。