【カザフスタンでの活動】カザフスタン国際開発庁(KazAID)と援助協調に関する協力覚書(MOC)を締結

2022年12月27日

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署名式の様子

独立行政法人国際協力機構(JICA)は、12月23日、カザフスタン国際開発庁(KazAID)とMOC(協力覚書)を締結しました。署名は、JICA本部にて、KazAIDのダスタン・イェレウケノフKazAID長官とJICA井本佐智子理事との間で行われました。

今回のMOCは、国際開発援助の分野における相互協力を行うことにより、両者の組織能力の強化及び持続可能な開発目標(SDGs)の達成を目指すものです。

カザフスタンはODA法(2014年)やODA政策(2017年)などの関連法令を通じて、ODA実施機関を設立し、主に中央アジア周辺国とアフガニスタンを対象に、域内の平和と安定及び持続可能な発展のため取り組みを支援する方針を打ち出してきました。

JICAはこのようなカザフスタン政府の方針を支援するため、これまで国別研修「ODAセミナー(2014年)」や技術協力プロジェクト「カザフスタン援助機関設立のための職員能力強化プロジェクト(2017~2019年)」を実施し、我が国のODAの概要やJICAの組織・制度などの紹介を行い、同国のODA実施機関の設立を支援してきました。

これらのJICAの取り組みもあり、2020年12月にKazAID設立の政府令が制定され、カザフスタン外務省傘下の正式な組織として設立が承認されました。現在では、KazAIDは二国間及び多国間援助機関と連携して第三国への技術協力を開始しており、JICAとの連携も始まっています。

今後、双方は支援対象国(キルギス、トルクメニスタン、ウズベキスタン、タジキスタン及びアフガニスタン)における技術協力実施の経験、教訓及び優良事例の共有、共通する優先分野における技術協力の実施促進、各国におけるネットワーク及び人材リソースの相互活用を一層行っていく予定です。