ボランティア(マダガスカル)

2002年にマダガスカルへのJICA海外協力隊の派遣が開始されて以来、累計派遣隊員数は209名(2021年7月1日現在)となりました。マダガスカルのJICAボランティア事業では、援助重点分野に基づき「農村開発」「保健」「教育・スポーツ」の3分野を中心に隊員派遣を行っています。

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農村開発

主な職種:コミュニティ開発、野菜栽培など
主な活動内容:生活改善、栄養改善、収入向上支援、農機具の利用促進、農業技術指導など

マダガスカルでは、JICA本邦研修「生活改善アプローチによるコミュニティ開発」に参加したマダガスカル人のイニシアティブにより「SEIKATSU KAIZEN」プロジェクトが立ち上がり、農業省職員などの元研修員が中心となって生活改善アプローチの普及に取り組んでいます。隊員は、改良かまどの普及や家計研修などを通して、コミュニティレベルでの生活改善の実践を支援しています。また農民の作業効率や収入の向上を目指し、農機具のグループ購入の仕組みづくりも含めた販路開拓や、市場の需要に合った売れる農作物の生産を目指すSHEP(市場志向型農業振興)アプローチの普及、農業技術専門学校での技術指導なども行っています。

保健

主な職種:看護師、助産師、コミュニティ開発など
主な活動内容:母子保健に関する指導・啓発、栄養改善、保健衛生啓発、5S指導など

乳幼児の栄養失調、若年者妊娠などが深刻な問題となっているマダガスカルでは、各地の保健局に隊員を派遣し、保健局スタッフへの講習や、妊産婦への栄養指導、学校での性教育などの活動を行っています。またカルテや備品の整理整頓、医療廃棄物の分別といった5S(整理・整頓・清掃・清潔・躾)の実践を通し、多忙な保健局の業務の効率化や患者へのサービス向上も図っています。保健分野では、専門的な知識だけでなく、各隊員のアイディアを活かした活動に取り組んでいます。

教育・スポーツ

主な職種:小学校教育、青少年活動、体育、日本語教育、障害児・者支援、柔道、ラグビーなど
主な活動内容:授業改善支援、学校運営委員会の活動支援、学校での保健衛生啓発、体育指導、日本語教育、日本文化紹介、障害児学級での授業改善支援、スポーツ指導など

マダガスカルの教育現場では、教員の指導力の育成不足、非正規教員の割合の高さ、教材の不足などが課題となっています。こうした課題に対し隊員は、教員ガイドの作成、教員研修の開催などによる授業改善支援、身近なもので簡単に作れる教材や、道具がなくてもできるアクティビティの紹介など、自身の経験やアイディアを活かした活動を行っています。また、トイレの美化や手洗い・歯磨き指導といった保健衛生啓発、余暇活動やスポーツを通した青少年育成にも貢献しています。

マダガスカルでは、栄養改善や保健衛生啓発など分野横断的な課題も多く、隊員は職種や分野に関わらず、自身の得意分野を活かし互いに協力しながら活動を進めています。

ボランティア事業にご関心のある方は、ぜひJICAボランティア事業のページをご覧ください。

過去にマダガスカルで活動していた青年海外協力隊を中心に2014年に設立された「青年海外協力隊マダガスカルOV会」から、協力隊の活動を紹介するリーフレットとパンフレットを提供して頂きました。任期が終わってもやまないマダガスカルへの愛が詰まった内容になっていますので、ぜひご覧ください。

隊員活動の紹介