マラウイ第2の国際空港の開発計画策定を支援!

2021年7月14日

マラウイの第2の国際空港であるチレカ国際空港開発マスタープラン策定プロジェクトの実施に向け、2021年6月28日に、マラウイ運輸公共事業省とJICAとの間で、討議議事録(Record of Discussion: R/D)への署名が行われました。このマスタープランでは、マラウイの第二都市で商業都市でもあるブランタイヤ近郊に位置するチレカ国際空港の安全かつ効率的・持続的な整備・運営についての開発計画が提案されます。

内陸国であるマラウイにとって、航空運輸は重要な運輸手段です。人・物の交流・流通、貿易、観光、投資を促進していく上で極めて重要な役割を果たす空港は、マラウイ政府が掲げるMalawi Vision 2063(2021年)においても、国内産業振興により中進国への発展を目標に掲げるマラウイにとって重要なインフラ基盤の一つに数えられています。そのような中、日本政府はマラウイへの国別開発協力方針3本目の柱である「気候変動や都市化を念頭においた成長の基盤整備」として、経済活動に寄与する都市基幹等の質の高いインフラ整備への支援を謳っており、マラウイ航空セクターへの長い支援の歴史を持ちます。首都リロングウェに位置するカムズ国際空港は1983年に円借款により建設され、現在は無償資金協力「カムズ国際空港ターミナルビル拡張計画」により、同空港の旅客ターミナルビルの拡張及び改修並びに航空保安機材などの整備が行われており、導入されたレーダー機器を利用した技術協力「カムズ国際空港監視システム運用支援プロジェクト」が実施中です。今回提案されるマスタープランに従って1940年代に建設され老朽化の進むチレカ国際空港が整備されることで、チレカ国際空港運用上の安全性や維持管理上の効率性・持続性の向上はもとより、マラウイ国の経済発展に寄与することが期待されています。

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チレカ国際空港ターミナル前景

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チレカ国際空港全景