マラウイボランティアレポート「マラウイの小規模農家支援に取り組む」

2023年2月27日

名前:田口 孔一
隊次:2022年度7次隊
配属先:世界食糧計画(WFP)
出身地:埼玉県所沢市

私は、マラウイの首都にある世界食糧計画(WFP)のカントリーオフィスに配属され活動しています。WFPは、世界中で飢餓や栄養不足に苦しむ人々への救援活動を行う国際機関です。人道支援、栄養改善、災害対応、復興支援など、様々な分野で活動を行っています。

【画像】

地方の小規模農家グループへのヒアリングの様子

配属されたレジリエンス部では、様々な事業を行っていますが、そんな中で私はマラウイ国内の小規模農家がより強く、持続可能な発展ができるよう支援を行っています。具体的には、小規模農家グループへの融資の支援や、自然災害による作物の損失によっておこる収入の損失から農家を保護するために、農業生産者が購入する農作物保険の拡大を支援しています。

文字にするとそれっぽくなるのですが、ほとんどの勤務が首都のカントリーオフィスでのデスクワークが主なので、日本のオフィスワークと大きく変わりません。現地の方々と一緒に生活し、村を巡回するといった草の根活動をする協力隊といえば!という活動とはまた違った日々を過ごしています。日本で働いていた時と働き方はそれほど大きく変わりませんが、それでもやはり日本での仕事の進め方とはわけが違うため、日々同僚に聞いて教えてもらいなんとか乗り切っている日々を過ごしています。

【画像】

協力団体の台帳管理のチェックの様子

そんな中でも実際に現場に行き活動することもできていて、ワークショップなどを通して実際の現場の状況や声を聴く機会も経験することができています。またそれらを国際機関がどう評価し、貧困解決のための政策決定につなげているのかということをまだまだ入り口だけですが知ることができています。

実は私は以前にも協力隊として別の国で活動していました。新型コロナウイルス感染拡大に伴い、2020年3月に一斉帰国を経験した一人です。1回目の派遣では、8か月間活動ができました。今回のマラウイでの活動は再派遣の扱いで、改めて活動を行っています。2022年の5月に派遣されたので、マラウイでの滞在期間のほうが長くなってしまいました。とても不思議な感じです。「明日、当たり前だった日常が変わる」という事実を痛感した一人として、一日一日後悔のないように過ごすことを心がけています。ここにいることが、多くの方のいろいろな配慮のおかげであることを忘れずに、活動をやりきりたいと考えています。