「マラウイ隊員派遣50周年企画『思い出の一枚』を連載します

2021年4月1日

マラウイでは1971年に協力隊の派遣が始まり、今年2021年8月に50周年を迎えます。

1971年8月18日15時45分、チレカ国際空港に7名の青年海外協力隊員(漁業統計2名、電気機器2名、測量3名)が降り立って以来、マラウイには1,883名(男性1,086名、女性797名)の隊員が派遣され、累計派遣数はJICAの中では世界一で、その中でも保健・医療、人的資源(教育)分野に多くの隊員を派遣しています。【図表1,2】

しかし、そんなマラウイでも、新型コロナウイルス禍では、昨年3月の派遣隊員の避難帰国に伴い、現地滞在する隊員が不在となり、これまで49年間続いてきた現地活動が途切れてしまいました。

一旦は途切れてしまった隊員派遣ですが、withコロナで社会経済活動を進めて行く国際情勢を受け、JICA全体として、新型コロナウイルスの影響によるリスクに対して十分な対策を講じつつ関係者の渡航を再開していく方針に舵が切られることとなりました。そして、マラウイにおいても、協力隊員を現地に戻したいというJICA側、マラウイ側の関係者、そして、何より隊員の想いが繋がり、2021年6月を目標にマラウイ隊員の渡航を再開することが決定し、奇しくも50周年の記念すべき年に、新たに再スタートを切ることとなりました。

そこで、JICAマラウイ事務所では、これまでの50年間の隊員活動を振り返るとともに、これから新たに活動する未来の協力隊員への声援として『思い出の一枚』と題し、歴代隊員による寄稿を1年に亘って紹介する予定です。

連載は、先輩隊員を紹介するリレー方式でおこなっていきます。トップバッターは、避難帰国中に、2020年10月以降は唯一の現役マラウイ隊員となりながらも、今年1月まで孤軍奮闘していた2018年度3次隊の横田隊員からスタートします。果たして初代隊員まで遡れるかお楽しみに!

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【図表1】マラウイ年度別派遣数

【図表2】マラウイ分野分類別派遣実績(2021年3月末現在)
計画・行政 209 (11.1%)
公共・公益事業 244 (13.0%)
農林水産 207 (11.0%)
鉱工業 257 (13.6%)
エネルギー 3 (0.2%)
商業・観光 13 (0.7%)
人的資源 405 (21.5%)
保健・医療 509 (27.0%)
社会福祉 14 (0.7%)
その他 22 (1.2%)
1,883 (100%)

【画像】

避難一時帰国後、1人の現役隊員となりながら奮闘した横田隊員(2018年度3次隊)