思い出の一枚「私がマラウイ隊員になるまで」

2021年4月8日

名前:深水 布由実
隊次:2018年度2次隊(2018年10月15日~2020年10月14日)
職種:小学校教育
配属先:カスングボマ小学校
出身地:神奈川県鎌倉市

私は大学を卒業してすぐに協力隊に参加しました。任国であるマラウイは、学生時代に2度訪れたことのある思い入れのある国でした。

私が卒業した清泉女子大学ではフィールドワークという授業があります。国内外へ研究テーマをもって訪問し、五感を使って学生が主体的に探求する授業です。その一つのフィールドワーク先がマラウイだったのです。大学2年生の時にマラウイフィールドワークに参加し、人生で初めての途上国を体験しました。テレビや本で知った気になっていた当時の私にとって、机や椅子、教科書などの教材のない学校を実際に見て大きなショックを受け、何か私にもできないだろうかと考えるようになりました。そして北部の農村地帯でホームステイをして、湖の水を使う生活、満天の星空の元懐中電灯で過ごす夜、ものが無くても歌って踊って暮らすマラウイの人々の笑顔が深く胸に刻まれました。

もっとマラウイのことを知りたいと、翌年1人でマラウイを訪れました。当時のマラウイ隊員が任地を案内してくれました。色々な職種の隊員が様々な動機で、思いや熱意をもって活動していることを知りました。それまで私にとって協力隊員は雲の上の存在でしたが、沢山の隊員と知り合ううちに協力隊が身近に感じ、自分も挑戦してみたいと思うようになりました。

合格通知をもらったのは卒業間近でした。希望したマラウイで合格をもらい、フィールドワークの担当教員であり、マラウイ隊員のOBでもある先生と一緒に喜びました。10年以上にも継続して行われているマラウイフィールドワークで、マラウイ隊員は私が初めてということで、縁に恵まれたことを嬉しく思いました。

配属して約1年後、大学の後輩たちが、かつて私も参加したマラウイフィールドワークの受講者として任地のカスングを訪問してくれました。自分が受け入れ側になっていることは特別な気持ちになりました。いつか後輩がマラウイ隊員になる日がきたら面白いなあと期待しています。

次回は、2018年度1次隊の前田悠佑隊員(薬剤師)の思い出の一枚です。

【画像】

マラウイフィールドワークを履修した後輩たちの配属先訪問