2022年度 南南協力年次協議と第三国研修ワークショップの開催

2022年3月28日

2022年3月28日にマレーシア外務省の主催で第三国研修の運営に関する年次協議が開催されました。年次協議はマレーシア外務省、在マレーシア日本大使館及びJICAでマレーシアにおける第三国研修の運営計画について意見交換するものです。

2021年度の第三国研修では、7つの研修実施機関がオンラインの第三国研修を実施し、アフリカやアジアから合計79名の研修員が参加しました。年次協議では、これらの研修を通して発覚した運営上の課題や2022年度に予定している研修について議論が交わされました。また、2022年度は東方政策40周年でかつマレーシア第三国研修30周年であることから、30周年記念イベントを合同で行うことや2022年度の第三国研修を東方政策40周年記念イベントの一つとして登録すること、2023年度にはパレスチナ向けの研修を共同で実施すること等を合意しました。

年次協議を通じて、第三国研修の計画的な運用や日本とマレーシアの更なる協力関係の強化を図ることを両者で確認するなど、充実した内容の協議となりました。

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プレゼント交換を行うハフィザマレーシア外務省局長(右)と瀧澤JICAマレーシア事務所長(左)

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年次協議の様子

年次協議の翌日には、マレーシア外務省とJICAの共同で第三国研修ワークショップを実施し、第三国研修の研修実施機関である10機関が参加しました。本ワークショップでは、年次協議で議論された結果の報告とともに、マレーシア生産性公社(MPC)のプラバ氏による第三国研修全般の効率的な運営方法に関する講義と職業訓練指導員・上級技能訓練センター(CIAST)のシャムシヤ氏によるIOTツールを活用した効率的な研修方法が共有されました。

午後のセッションでは、研修実施機関の担当者を5つのグループに分けて、オンライン研修における第三国研修のプロジェクトマネジメントやIOTプラットフォーム等に関するケーススタディを行い、課題とその解決策について協議しました。本ワークショップを通して学んだ教訓や経験は、2022年度の第三国研修に活用されることが期待されるなど、ワークショップの開催は第三国研修の運営上非常に重要な役割を担っています。

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第三国研修ワークショップの集合写真

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ケーススタディセッションの様子

概要

南南協力 年次協議
開催場所 スランゴール州
開催日 2022年3月28日
参加者 マレーシア外務省、在マレーシア日本大使館、JICA
第三国研修ワークショップ
開催場所 スランゴール州
開催日 2022年3月29日
参加者 マレーシア外務省、JICA、研修実施機関

2021年度 第三国研修一覧

NO 研修実施機関 研修名 研修日程 参加者数
1. CIAST(職業訓練指導員・上級技能訓練センター) 職業・産業人材育成教育能力強化 2021年10月11-29日 3
2. SEAMEO RECSAM(東南アジア教育大臣機関理数教育地域センター) 理数科における学習向上のための科学・技術・工学・数学(STEM)教育 2021年10月18-29日 10
3. DOSH(マレーシア労働安全衛生局) アジア諸国向け労働安全衛生管理 2021年10月25-29日 11
4. MIDA(マレーシア投資開発庁) アフリカ諸国向け投資促進 2021年11月8-12日 25
5. MPC(マレーシア生産性公社) アフリカ諸国向けKAIZENを通じた生産性・競争力強化 2021年11月8-15日 19
6. SME CORP(中小企業公社) アフリカ諸国向け中小企業振興 2022年3月7-10日 5
7. MTA(マレーシア税務大学校) 税務行政 2022年3月7-11日 6
      合計 79