所長あいさつ

JICAメキシコ事務所ホームページにようこそ!
事務所長の坪井創(つぼいはじめ)です。

メキシコは、日本の皆様にとって最もなじみ深い中南米の国の一つではないでしょうか。国内に、砂漠、山地、熱帯雨林、ビーチと多様で豊かな自然を有し、マヤ・アステカ文明に代表される長い歴史と文化を育んだこの国は、タコス、テキーラ、サボテン、プロレス(ルチャリブレ)、マリアッチなどでも有名ですが、実は日本との間に400年を超える交流の歴史を抱える親日国でもあります(1609年に千葉県御宿でメキシコ人フィリピン総督一行の海難救助がなされたことに端を発します)。その後も、明治の開国により友好条約(日墨修交通商条約)を初めて結んだり、また中南米で初めての移民団(榎本殖民)がメキシコ南部のチアパス州へ入植するなど、日本にとって特別な友好関係を築いてきた国といえます。

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近年、日本とメキシコとの関係は経済面で一層強まっており、2005年の経済連携協定(EPA)の発効をきっかけに、進出する日本企業は自動車関連をはじめとし約1300社に及ぶなど、長年にわたる友好を土台としつつ、経済や人の交流が活発になってきています。

そのメキシコにおいて、JICAは1973年3月に拠点を開設して以来、技術協力、資金協力(有償/無償)、協力隊派遣等を組み合わせ、多様な課題への協力を行ってきました。その範囲は、環境、防災、産業開発、農業開発、資源・エネルギー、保健医療など多岐にわたりますが、人づくり、組織づくりを軸足とした取り組みを続けてきました。

昨年以降、COVID-19の感染拡大により、ここメキシコでも多くの人々や社会経済への被害が大きくなっていますが、JICAは、(1)裾野産業強化、(2)防災気候変動対策、(3)社会的弱者支援、そして(4)日本メキシコ・パートナーシップ・プログラム(Japan Mexico Partnership Program:JMPP)による中南米他国への共同協力(三角協力)を通じて、メキシコ及び中南米地域全体への貢献を強めていきます。

また、長い歴史を持ち7万人以上とも言われる当地の日系社会や、メキシコと関係の深い企業、大学、地方自治体等と一緒に、両国の絆と交流を更に太くし、互いにWin-Winとなれる触媒・結節点としての役割を担っていきたいと思っております。

このHPを通じて皆様に我々の仕事への関心を持っていただくとともに、ご相談やご質問などございましたら、いつでもお気軽に寄せていただきたいと思っております。

メキシコ事務所長
坪井 創