所長あいさつ

1973年3月に前身の海外技術協力事業団メキシコ事務所として技術協力の拠点を開設して以来、私たちは他の政府機関との統合を経ながら、技術協力、有償資金協力、無償資金協力等の援助スキームを駆使してメキシコが抱える多くの開発課題の解決のために貢献してきました。

私たちがこれまで取り組んできた開発課題は、産業開発、職業技術教育、資源・エネルギー、経済インフラ、環境、防災、農村開発、保健・医療など、実に様々な分野に及んでいます。

近年メキシコは、北米市場へのアクセスの良さやNAFTA(北米自由貿易協定)などを背景に自動車産業への投資が拡大しています。2005年には日墨経済連携強化のための協定(EPA)が発効し、2016年にはメキシコに進出する日本企業の数が1100社以上となるなど、日本とメキシコとの間には強固な経済関係が構築されつつあります。

JICAではこのような日墨関係を踏まえ、一層の日墨関係の深化に寄与するための協力戦略を策定し、メキシコへの開発援助に取り組んでいます。具体的には、(1)産業振興、特に経済発展の恩恵を享受しにくいとされる中小企業や裾野産業の振興に寄与する支援を行い、また、(2)地域における三角協力を推進するプログラムである日本メキシコ・パートナーシップ・プログラム(JMPP:Japan Mexico Partnership Programme)を通じてメキシコを開発援助のパートナーとして中南米・カリブ地域や地球規模の課題解決に協働で取り組んでいます。

また、長い歴史を持つメキシコ日系社会との連携や、民間連携、科学技術協力、草の根技術協力などを通じて、民間企業、大学、地方自治体等による日墨間の協力関係をさらに増進させ、国民レベルでの交流が継続的に強化されるような協力を実施しています。

このホームページを通じて、皆様がJICAのメキシコに対する開発援助について少しでも理解を深めて頂ければ幸いに存じます。

メキシコ事務所長
松本 仁