JICAメキシコ事務所のホームページをご覧いただき、ありがとうございます。
メキシコは、日本にとって最もなじみ深い中南米の国の一つです。
また、1609年の千葉県御宿でのメキシコ出身のフィリピン総督一行の漂着、そして1614年の支倉常長慶長遣欧使節団のメキシコ・アカプルコ港到着という、400年を超える交流の歴史を有します。
その後も、1888年に両国が平等な立場で日墨修好通商条約を締結し、さらに中南米で初めての移民団である榎本殖民が1897年にメキシコ南部のチアパス州へ入植するなど、日本と長年にわたり友好関係を築いてきた国といえます。
現在では、1,600社を超える多くの日本企業や、約8万人の日系人の方々が現地社会に深く根ざし、日本とメキシコの関係は経済・人・文化の面で一層広がりを見せています。
JICAメキシコ事務所も、1973年3月の開設以来、50年を超える期間にわたり、メキシコとともに活動を続けています。
さて、メキシコは大きな成長を遂げた国でありながら、地域格差や貧富の差、気候変動による水不足や地震などの自然災害、高齢化やメキシコ国内における移民問題など、複合的な社会課題にも直面しています。これらは決してメキシコだけの課題ではなく、日本を含む多くの国が共通して向き合っている問題です。
こうした状況の中、JICAは、メキシコの人々や組織と共に考え、共に解決策をつくり上げていくことを大切にしています。私たちはこの姿勢を「共創」と呼んでいます。政府、自治体、大学、企業、市民社会など、さまざまな立場の人々が力を持ち寄ることで、より実効性のある取り組みが生まれると考えています。そして、共創によって生み出された革新を、メキシコとともに第三国へ、そして日本へと環流させることで、第三国における人間の安全保障と持続的発展に貢献し、日本国内の課題解決にもつなげていきたいと考えています。
現在のメキシコ政府は、社会的に弱い立場にある人々への支援、高齢化への備え、水資源や防災への投資、そして国内産業の振興を重要な柱としています。JICAの協力は、これらの政策の方向性と歩調を合わせながら、メキシコ国内で培われた知見を中南米地域や世界へと広げていくことを目指しています。その中でJICAは、人と知恵、資金をつなぐ「触媒」の役割を果たしたいと考えています。
今後もJICAメキシコ事務所は、パートナーの皆さまとともに、課題解決に向けた取り組みを進めてまいります。
メキシコ事務所長
小園 勝