モルドバ国立図書館へのデジタル化機材贈与

2022年3月17日

2022年2月23日、モルドバ共和国の首都キシナウにあるモルドバ国立図書館にて、同図書館へのデジタル化機材(デジタルスキャナー等)引き渡し式が行われました。本機材供与は無償資金協力である「国立図書館デジタル化機材整備計画」により、歴史的・文化的価値の高い図書・資料のデジタルアーカイブ化に資することを目的に実施されたものです。

式典には片山芳宏大使、IurieȚurcanu デジタル化担当副首相、Sergiu Prodan文化大臣、Elena Pintilei国立図書館長、Igor Sarov国立モルドバ大学学長などが参加されました。

Sergiu Prodan文化大臣からは「日本政府から供与いただいた機器を利用しモルドバの文化遺産をデジタル化することにより、過去・現在の文化遺産を保存・アクセス可能にすることが我々の義務である」と挨拶がありました。また、Iurie Țurcanuデジタル化担当副首相からは「文化遺産をデジタル化することによる将来世代への遺産継承は必要不可欠であり、これを実現可能とした日本政府の支援に深く感謝する」と謝意が示されました。

これを受け片山大使からは「モルドバ共和国の独立当初から、日本政府は農業、医療、社会インフラ開発などのさまざまな分野で開発援助を行ってきた。今般、本無償資金協力によりデジタル化機材が無事に設置されたことは大変喜ばしい。これらの設備によりデジタル化された書籍が教師、研究者、子供たちに活用されると共に、貴重な文化遺産が将来に渡り継承されていくことを確信している」との期待が表明されました。

国立図書館内に設立されたデジタル化センターは、書籍を中心とする貴重な文化遺産のデジタル化によりモルドバの貴重な文化遺産の保護・継承に資することが期待されています。JICAは、モルドバ共和国の進めるデジタル化を通じた豊かな社会の実現に向けた取り組みを今後も支援していきます。

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