ひろばニュース

ごみゼロ社会のつくり方-パラオで挑戦するICETTの物語-(オンラインイベント)

2021年6月21日

現地での取材から見えてきたパラオの姿とは?

空木氏と田村氏によるトーク

6月13日(日曜)に企画展・パネル展「Story of the Pacific Islands」と連動したイベントとして、JICAの草の根技術協力事業でパラオにおいてごみゼロ社会を目指して活動を行う(公財)国際環境技術移転センター(ICETT)の田村麻紀氏と、実際にパラオの様子を取材したJICA中部オフィシャルサポーターの空木マイカ氏をゲストスピーカーとしてお招きし、オンラインイベントを開催しました。

まず空木氏より、パラオについての紹介や、パラオが国として行っている環境への取り組み、現地で見たパラオの人々のゴミに対する意識や取り組み、現地の人々がいかに自然環境の影響を受けながら生活をしているかといった、取材から見えてきた現地のリアルな様子をお話しいただきました。

ICETTによる現地での取り組みとは?

パラオを取り巻く環境について話を繰り広げる

続いて、ICETTの田村氏より、ICETTがパラオでどのような活動を行っているのかをお話いただきました。住民集会を定期的に開きながら、パラオの人々とともに活動に取り組んできた様子や、パラオの高校生に対してゲーム要素を取り入れながら行ったゴミの分別についての啓もう活動の様子など、実際の現場の画像と共に紹介していただきました。さらにパラオの方々に来日していただき、現地で活用できる技術について研修を行ったことや、その後の成果についてなど、日本の経験や技術をどのように現地で活用しているか詳しいお話がありました。

参加者からお二人に質問!

ゲストスピーカーによるJICA Magazineの紹介

最後に、参加者の方々からゲストスピーカーのお二人にチャット機能を使ってたくさんのご質問を寄せていただきました。

「現地の人と観光客が出すごみの違い」や「ごみを減らす方法について」など多岐に渡るご質問が挙がりました。それらのご質問に対し、ゲストスピーカーのお二人からは、その地域の環境やそこに暮らす人々の価値観に合った方法で活動を進めていくことが大切なのではないかというお話や、ごみを減らしていくには、決して他人事とは思わずにひとり一人の意識を高めることが大切なのではないかというお話がありました。

質疑応答後に、空木氏からJICA Magazine6月号の紹介とともに、ミクロネシア連邦大使館の特命全権大使ジョン・フリッツ氏へのインタビュー記事から「海は我々を結び付けるものであって、我々を隔てるものではない」という言葉が引用されました。空木氏からはこの言葉への共感とともに、「世界は海でつながっているからこそ、海の自然を守ることを自分事として捉えて取り組んでいくことが大切」というメッセージが語られ、イベントのすべてのプログラムが終了しました。

今回ご参加いただいた方々からは、「パラオの廃棄物事情が詳しく分かった」、「パラオでの活動やごみゼロ社会実現に向けてのお話を聞き、ごみの分別やリサイクルへの関心が高まりました。普段の生活を見直して、周りにも発信していきたいと思います」、「子どもたちと一緒になって考えることが出来るよう今後家族で話し合いたいと思います」などの感想や意見をいただきました。

なごや地球ひろばでは、今後もご自宅からも参加いただけるオンラインイベントなども開催していきます。
ぜひ皆様お気軽にご参加ください!

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