所長あいさつ

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1991年の初代ボランティア派遣を皮切りに、JICAニカラグアの活動は2016年に25周年を迎えました。

80年代の内戦期を終えて迎えた90年代は、ニカラグアにとって復興に向けた国造りの時代であり、JICAは保健や教育、農業や、上水道などの基礎インフラ整備など社会開発を中心に支援してきました。
2000年代に入り、より国としての成長、発展を目指す段階を迎え、特に2010年以降は安定した経済成長を遂げてきました。これに応じ、JICAも社会開発支援に加えて、地方開発を促進するインフラ整備やエネルギー、首都マナグア市の開発等の経済開発支援、および自然災害への対応力の強化等発展へのリスク低減に向けた協力を展開しています。

ニカラグア人は一般的に誠実且つ真面目で、一昔前の日本のような助け合い精神を有している、親日的な国民です。内戦のイメージが強い国ですが、実は治安も大変よいことに私自身赴任して驚きました。
残念ながら2018年4月に発生した政府・反政府派の対立により、一時的に治安が悪化し、これに伴う経済の悪化が現在見られています。政府予算の縮小や企業活動の停滞(失業者の増大)は、特に貧困層、あるいは貧困からようやく脱却しつつある人々の生活を直接的に脅かしつつあります。

ニカラグア国民にとって正念場となるこの新たな時期、JICAニカラグアは、これまで培ってきた信頼関係を軸に、ニカラグア国民が望む、そしてニカラグアの良さや強みが活きる協力、ひいては日本や国際社会の健全な発展に資する協力を、バランス良く展開すべく尽力してまいります。

ニカラグア事務所長
名井 弘美