ニカラグア事務所30周年記念行事につきご報告

2021年9月10日

1.JICA対ニカラグア協力30周年を記念して

JICAの対ニカラグア協力30周年を記念し、これまで共にニカラグアの発展にご尽力されてきた関係者の皆様に深く感謝申し上げます。

私たちは、JICAのビジョン「信頼で世界を繋ぐ」を実現するため、最終的な受益者であるニカラグアの人々が真に必要とする協力とは何かを常に考え、「人から人へ(現地語:"De Gente a Gente")」をモットーに協力活動を行ってきました。関係者の皆様の努力もあり、様々な協力が実現出来たと思っています。

しかしながら、パンデミック、気候変動、不平等、貧困など、地球規模の課題はまだ残されており、ニカラグアも例外ではなく、加えて2018年以降の社会・政治的な影響も続いています。これらの課題に対応するためには、今まで以上に革新的かつ独創的な手法を模索していかなければなりません。そして人々に寄り添い、皆が共に協力することで、それが実現可能であると信じています。

これからもこの美しい国、ニカラグアのより良い未来のために、そして持続可能な開発目標(SDGs)達成のために、ニカラグアの人々に寄り添い、皆さまと共に活動を続けていきたいと思います。

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2021年9月 JICAニカラグア事務所

2.30周年記念ロゴ、スローガンについて

30周年記念スローガン「持続可能な発展を目指し友情と信頼の橋を作り続けて30年」

日本の堅固で長持ちする「橋」の建設は、対ニカラグア協力の中で最も代表的なもののひとつです。スローガンには、これまで築いてきた「橋」のように、日本とニカラグアの友情の絆が強く、末永く発展していくようにという願いが込められています。そして、JICAのビジョン「信頼で世界を繋ぐ」を基に、困難な状況である今だからこそ、ニカラグアの人々に寄り添い、信頼関係を構築しながら真に必要とする協力の実現を目指すという強い思いをこのスローガンで表現しました。

30周年記念ロゴ

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30周年記念ロゴ

青は「信頼」と「持続性」、赤は「友情」、紫は「成功」を意味します。数字の「30」は、日本の美しい景色と建造物をイメージしており、「3」と「0」をつなぐ線は「橋」を、手をつなぐ様子は両国の「友情と信頼」を表しています。そして、ニカラグアの代表的な鳥「グアルダバランコ」と日本の象徴である「桜」をあしらいました。

3.30周年記念ビデオ

30周年記念ビデオ(約6分間)

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4.30周年記念イベント

2021年9月3日~5日:『写真展』

首都マナグア市において、9月3日は「中米大学(UCA)」、4日・5日は「日本庭園」で30枚の写真による『写真展』を開催しました。以下は当日の様子を写した写真の一部です。

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2021年9月10日:『30周年記念オンライン式典』

パンデミックの影響から、オンラインにて式典を執り行いました。式典には、ニカラグア外務省及び関係省庁の大臣及びカウンターパート、在ニカラグア日本国大使、群馬県甘楽町(注)の皆様、他国ドナー機関、NGO関係者、帰国研修員、ボランティアOV、ホストファミリー等、90名以上が参加しました。以下は式典の様子の一部です。

(注)群馬県甘楽町:2020年東京オリンピック・パラリンピックにおけるニカラグア選手団のホストタウン

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在ニカラグア日本国大使館の鈴木大使による祝辞の様子

以下、JICAニカラグア事務所スタッフによるプレゼンの一部。

 

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1991年 JICAの対ニカラグア協力は青年海外協力隊の派遣に始まる。

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2001年 技術協力プロジェクト、無償資金協力が始まる。

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2008年 JICAとJBICの統合を受け、ニカラグアでは2013年より有償資金協力が始まる。

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1995年 JICAニカラグア事務所設立当初のスタッフ。横断幕には「心から心へ ありがとうニカラグア」と書かれている。