「パナマにおけるCOVID-19他新興感染症に係るサーベイランス及び検査能力向上プロジェクト」資機材供与式 開催

2022年5月10日

パナマ時間2022年5月5日、首都パナマシティのゴルガス記念研究所にて、「パナマにおけるCOVID-19他新興感染症に係るサーベイランス及び検査能力向上プロジェクト」の資機材供与式が執り行われました。

同式典は、イベッテ べリオ保健副大臣、フアン ミゲル パスカレ ゴルガス記念研究所長、福島 秀夫 在パナマ日本大使、金川 誠 JICAパナマ事務所長が出席の下、2021年7月に開始した技術協力「パナマにおけるCOVID-19他新興感染症に係るサーベイランス及び検査能力向上プロジェクト」での資機材調達が完了したことを機に開催されました。

フアン ミゲル パスカレ所長からは、「JICAの支援により、国内に4つの感染症サーベイランス研究拠点の設置が可能となり、新興・再興感染症等のモニタリング体制強化が実現した。また本事業により、域内の感染症サーベイランスに係るリファレンス研究所として、グアテマラ、ボリビア、ホンジュラス、エルサルバドル、ベリーズ、ハイチ、ドミニカ共和国等の検体検査が可能となった」と本事業の重要性が説明されました。また、べリオ保健副大臣からも、「本事業は、パナマ国民の命を守るために必要な生物科学情報の採取・分析を可能とするもので、パナマ国民を代表して日本政府の協力に感謝したい」と感謝の意が示されました。

また、式典には多数の現地報道機関が集まり、福島大使から報道陣に対し、「日本はSDGs「目標3.すべての人に健康と福祉」の達成のため、世界の感染症対策への支援に取り組んでいる。本事業は、ゴルガス記念研究所及び地域拠点に対する技術支援と機材供与を通じ、同研究所の検査・分析能力を強化するとともに感染症サーベイランスを構築することを目的に実施している」と本プロジェクトの意義について説明し、複数の現地主要メディアで報道がなされました。

2022年5月現在、パナマではJICAは新型コロナウイルス感染症第5波が到来しており、日々の感染者数も増加傾向にあります。本プロジェクトの実施により、引き続き、パナマ国民が健康かつ安心して生活することができるよう、JICAは感染症サーベイランス体制の強化に向けて取り組んでいきます。

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