アスンシオン送配電網整備事業(PG-P11)

プロジェクト名

(日)アスンシオン送配電網整備事業(PG-P11)
(英)ASUNCION POWER TRANSMISSION AND DISTRIBUTION NETWORK IMPROVEMENT PROJECT
(西)PROYECTO DE MEJORAMIENTO DE LA RED DE TRANSMISION Y DISTRIBUCION DE ASUNCION

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対象国

パラグアイ

Loan Agreement(L/A)署名日

L/A締結日:1994年11月
L/A発効日:1994年11月

プロジェクト対象地域

アスンシオン首都圏

貸付完了

2005年11月

協力金額

  • 供与限度額 8,100百万円
  • 償還期間 30年(据置期間10年)
  • 金利 3.0%

相手国機関

国家電力公社(ADMINISTRACION NACIONAL DE ELECTRICIDAD)

背景

パラグアイでは、同国がブラジルと共同で運営する世界最大級の水力発電所であるイタイプ発電所が1980年代後半に稼働を開始し、その後長期にわたって十分な発電能力が確保されていた。他方、1990年代以降、電力需要の6割を占める首都圏では人口増とともに電力需要が急増し、2000年には電力需要2,141GWhに対して送配電能力不足により十分な電力供給が難しくなると予想されていた。さらに、首都圏市街地の電線が絶縁化されていないため、悪天候時の倒木等に起因する停電が頻発し、また保守設備が脆弱であることから復旧に長時間を要するため、産業と市民生活に大きな影響を与えていた。

首都圏で安定した電力供給の実現を図るため、1988年にパラグアイ政府は日本政府に技術協力を要請し、1990年には「首都圏配電網整備計画調査」によるマスタープランが作成された。パラグアイ政府はその実施のための円借款を要請し、日本政府は1994年に「アスンシオン送配電網整備事業」の供与を決定した。本事業は1994年から2005年にかけて円借款が供与され、その後もパラグアイ側の資金により2007年まで主要な工事が継続された。

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プロジェクト目標

電力需要が急増するアスンシオン首都圏において、送電線・変電所・配電網及び配電制御システム・電力保守用通信機器を整備することにより安定した電力供給の実現を図り、もって住民の基本的な生活環境の改善に貢献する。

成果

A)施設

変電所 220/66/23KV:3カ所、66/23KV:3カ所
送電線 220KV:2区間9.1KM、66V:8区間10.7KM
配電線 23KV絶縁化:256KM、380/220絶縁化:351KM

B)システム

個別制御配電自動化システム、配電保守用通信システム

C)その他

コンサルティングサービス

関連リンク