イタプア県における小規模酪農家強化プロジェクト

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プロジェクト名

(和)「イタプア県における小規模酪農家強化プロジェクトボランティア・グループ型派遣」第2フェーズ
(英)Itapua Prefecture Small Dairy Producers Strengthening Project Fase II

対象国名

パラグアイ共和国

署名日(実施合意)

2018年3月8日

プロジェクトサイト

イタプア県(カルメン・デル・パラナ市、フラム市、サンフアン・デル・パラナ市)

協力期間

2018年7月から2025年3月(6年9ヶ月)

相手国機関名

(和)イタプア県庁、カルメン・デル・パラナ市役所、フラム市役所、サン・フアン・デル・パラナ市役所
(西)Gobernacion de Itapua, Municipalidad de Carmen del Paraná, Municipalidad de Fram, Municipalidad de San Juan del Paraná

背景

イタプア県における小規模酪農家支援プロジェクトへのボランティア派遣のきっかけは、2009年8月に終了した「小農支援のための総合的農村開発計画調査(以下、EDRRIP)」のパイロットプロジェクトにあった。EDRRIPは、長期的視野に基づいた農村開発計画を策定することを目的として調査を実施し、その一環として3件のパイロットプロジェクトを実施した。そのうちの1件のパイロットプロジェクトは、イタプア県コロネル・ボガード市、ヘネラル・アルティーガス市、サンペドロ・デ・パラナ市を対象とした小規模酪農家の支援に取り組んだ。このパイロットプロジェクトは、期間が3ヶ月間と短い支援であったため、イタプア県庁及び対象3市役所から草の根レベルでの継続的な支援についての要請がなされた。

JICAはこの要請に基づいて、国際社会貢献に寄与する学生育成を重視する帯広畜産大学との連携のもと、本ボランティア・グループ型派遣を開始した。

第1フェーズは2012年7月から2018年3月まで5年9か月間実施され、高い成果を上げたこと、またイタプア県から継続支援の強い要請があったことから、第2フェーズを以下のとおり実施する。

目標

上位目標

対象小規模酪農家の生計が向上する。

プロジェクト目標

対象小規模酪農家の能力が強化され、牛乳の生産性向上及び品質改善を継続的に実施できるようになる。

成果

  1. 対象小規模酪農家の飼育・施設環境に関する技術が改善される。
  2. 対象小規模酪農家の飼養管理に関する技術が改善される。
  3. 対象小規模酪農家の搾乳・乳製品管理に関する技術が改善される。
  4. 1~3に必要な関係組織間の調整・連携のための仕組みが強化される。

投入

日本側投入

【帯広畜産大学の投入】

  1. プロジェクト支援委員会の設置
  2. ボランティアの人材確保
  3. ボランティアへの派遣前研修
  4. 派遣中ボランティアへの技術支援

【JICAの投入】

  1. 青年海外協力隊長期ボランティア
  2. 青年海外協力隊短期ボランティア
  3. 必要に応じた隊員用単車の貸与
  4. 必要に応じた隊員活動実施のための消耗品経費

相手国側投入

【イタプア県庁の投入】

  1. 県庁担当者の配置
  2. 県庁配属隊員に対するカウンターパートの配置
  3. 執務スペースの提供
  4. 既存資料・情報の提供
  5. 安全の確保された住居(ホームステイ先)の提供/紹介
  6. 代表者会議開催のための費用、資材、場所の提供
  7. プロジェクトに対する県庁車両の優先的提供(運転手および燃料を含む)

【各市役所の投入】

  1. 各配属隊員へのカウンターパートの配置
  2. 執務スペースの提供
  3. 既存資料・情報の提供
  4. 安全の確保された住居(ホームスティ先)の提供/紹介
  5. 活動上、必要なローカルコストの負担(燃料費等)
  6. 講習会、実務者会議等開催のための費用、資材、場所の提供