佐藤 和則(さとう かずのり)氏 インタビュー

2019年4月19日

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仕事の決め方は千差万別、十人十色だ。勤め人として一生を終える人もいれば、自ら起業を志す人もいる。そしてその選択は自分自身で意思決定するものである。

しかし佐藤氏は少し毛色が異なるようだ、イグアスに生まれイグアスで育った同氏は高校卒業をきっかけに日本に渡り、計らずも日本で見つけた仕事によって南米へ戻ってきた。

まるでそれを待っていたかのようにお父様が病に倒れ、サイロ事業を引き継いだのだが、そこにはひとつのドラマがあった。お父様は「周囲に賛同されなくてもいい」「子孫の為に」と念願のサイロ建設を敢行し、自らの夢を叶えた。

そしてその夢を引き継いだ4兄弟は、その情熱と経営センスによってサイロ事業に留まらず多くの事業を開始し、成功を収め、今ではイグアスを代表する経営者の一人になった。今回はそんな数奇な運命と向き合い、現在のアグログループを作り上げた多角経営者に話を伺った。

プロフィール

現職

ASYSTUR(イグアス観光協会)会長 兼 イグアス市議会議員
ミライ・アグロネゴシオス イグアス商工業グループ株式会社 社長
アグログループ 代表取締役

経歴

1972年10月、イグアス移住地生まれの日系二世。父は福島県、母は長崎県出身。シウダ・デル・エステ市にある普通科高校を卒業後、日本へ渡る。日本で中央工学校建築学科を修了した後、建築、土木、製造などの職業に従事する。その後、日本から南米へサッカー選手の斡旋を行う株式会社ジェルティワールドトレーディングに入社し、選手管理、通訳などを経験し、同社のブラジル・サンパウロ支社の支店長に就くが、就任後3カ月でお父様が脳溢血に倒れ、お父様が行っていたサイロ・農業・牧畜事業を兄弟4人で引き継ぎ、今では当時の30倍の規模を誇るアグログループに成長するまでになった。

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