ペルーで活躍する日系人 インタビュー

国頭 ホルヘ 氏

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2期連続でペルー日系人協会会長を務め、2017年ペルー日系人協会設立100周年記念行事開催に尽力

経歴

1949年8月生まれ、日系2世
1973年 リマ国立工科大学卒 通信技師
1978~1992年 約13回程、通信分野における日本での研修経験あり
1978年 JICA研修員(通信省所属)としての訪日経験あり
1993~2002年 電気通信民間投資監督庁(OSIPTEL)代表
1997~1999年 エネルギー投資監督庁(OSINERG)審議委員
2000年11月 国際電子通信連合(UIT)主催による国際通信シンポジウム 副会長

業績

ペルー日系人協会会長 2016~2017年、2017~2018年 2期連続
ペルー日系人協会幹事長 2014~2015年、2015~2016年

インタビュー要旨

Q.ペルー日系人協会について

日系人協会は、日系人・日系機関の代表、リーダーとして、日系社会の強化・団結を図り、効果的な国の発展に寄与することを目標として、日本文化の振興、日系アイデンティティ強化、慣習の継承の為の様々な活動を行っています。また、日本との繋がり・交流の為の県人会活動の重要性を認識し、家族間の交流及び出身県庁との繋がりを保持することにも努めています。

Q.ペルー日系人協会とJICAのかかわりについて

JICAは国際協力機関として長い間、ペルーで活動をしています。多くの援助活動の中、研修員制度は、私自身大学卒業後、通信技師として働いていた所属機関からJICA研修員として3か月半研修を受けた経験を有し、私のように多くの日系人やペルー人が専門分野の研修を受け、大いに役立っていることに感謝しています。また、ボランティア活動により、学習希望者が増えている日本語教育、デイサービスによる高齢者介護の対応が可能となっています。高齢者へのサービスは祖先への恩返しとしての活動であり、これらの大切な課題を子・孫たちへ受け継いでいきたいと思っています。

Q.移住史料館とJICA横浜との連携について

近年、2回の訪日の際、横浜の移住史料館を訪問、移民の歴史を集約した興味深い展示を拝見して、横浜センターとの協力提携による、ペルー移民史料館の改善のための協力等を依頼しています。展示物やその方法のアドバイスの他、訪問者へのアンケート収集により史料館へのコメントを得るなど、参考となる点が多々あり、今後当国の史料館の更なる充実を目指しています。

Q.今後の日系人社会のペルーでの発展の展望について

日系人協会の事業として福利厚生・医療サービスは日系人のみではなくペルー人にも門戸を開いています。患者数は年々多くなり、現在の施設では対応できない状況で、新しい医療機関の建設計画プロジェクト及び教育・文化交流のための会館を2019年の120周年事業の中で竣工出来ることを目指しており、今後更に二ケ国の関係強化のための活動の準備をしています。