リマ首都圏周辺居住域衛生改善事業

事業実施背景

【写真】ペルー最大の人口を抱えるリマ首都圏(人口約800万人)では従来から乾季における水不足が深刻であり、水資源の確保が重要な課題となっています。また、リマ市では急速な低所得者層の流入による周辺部の人口増加と居住域拡大が続くと見込まれていますが、上下水道等の生活基礎インフラは整備されておらず、居住域の生活環境の悪化、住民の健康及び衛生状態が強く懸念されています。

事業概要・目的

【写真】本事業は、浄水場及び上下水道網整備を通じてリマ周辺部における深刻な水不足の解消を目指すとともに、下水を適切に処理することにより、住民の生活環境及び衛生状態の改善を目的としています。

首都圏における衛生サービスの供給は、リマ上下水道公社(SEDAPAL)によって実施されていますが、既存の浄水場に十分な余剰浄水能力がなく、将来的に水源が確保されても浄水能力不足により十分な水供給が行えない恐れが生じています。

【写真】JICAはペルー政府及び同公社の取り組みを支援し、低所得者層約5万世帯を対象に本事業を実施しています。

  • 借款契約(L/A)調印日:2000年9月4日
  • 借款金額:24,854百万円
  • 実施機関:リマ上下水道公社(SEDAPAL)