小さくても残せるものはある

2019年6月7日

2017年度1次隊 関根 大樹
所属:イカ郡役所衛生環境課
職種:環境教育

活動紹介

¡Hola!こんにちは。私はイカ群役所の衛生環境課という部署で活動をしています。主な活動としては、小中学校での環境に関する授業、地域住民向けの講演やイベントなどによる環境意識向上に向けた啓発活動の実施といった活動をやってきました。特に学校での訪問授業を中心に活動を行なってきました。配属先の環境課には6名ほどの同僚達がいますが、啓発活動以外の仕事が多く、学校での授業や啓発活動については、ほぼ私1人もしくは大学生ボランティア達に協力をしてもらいながら行なっている状況でした。当初は地域の学校5校に対して毎月1回の授業。それも一回の授業には2~3クラス分の生徒がいたので、多い時には同時に60名の生徒へ授業を行うという状況でした。しかしそうした授業に疑問を持った私は、同じ職種の環境教育隊員や他国で活動している同期にアドバイスをもらい週1回1クラスずつの連続授業を計画し実施してきました。

活動を通じて見られた成長

教育の成果や生徒達の成長といったものは短期間では簡単に見えてこないものですし、日常のふとした時に現れるものだと考えています。そのため週に1回の授業だけではなかなか具体的な「成長」といったものは見ることができません。それでも毎週授業を受け持つことで、生徒たちが自然の素晴らしさや環境問題への関心を高め、日本をはじめ海外や世界の他の地域にも興味を持ってくれるきっかけになればと考えていました。小学校6年生向けの最後の授業で、生徒達から「もっと一緒に授業をしたかった」という言葉をもらった時はとても嬉しく、少しは生徒達の中に何かを残せたかなと感じることができました。

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活動を通して学んだこと

私の活動は何千人の生徒や住民に啓発できたとか、配属先同僚達への技術移転に成功したといった輝かしい実績を出せるようなものではありません。それでも、地道に継続してきた活動の末に、生徒達からもらった言葉や、先生方がだんだんと環境教育に対し協力的・積極的になってくれたことは小さいながらも成果かなと思います。
正直、1人では活動のモチベーションを維持したり立派な活動をしていくのは難しいものでした。いつも相談に乗ってくれた同期や、悩みや自分の想いを話せる隊員仲間に救われたと思っています。 迷ったら初心に立ち返って、地味でもやりたかった事をやってみる。1人で悶々とせず、仲間に頼ってみる。簡単で小さな事ですが、それでも自分1人では持てなかった視点が持てたり、相手の心に少しでも熾火を残せるものだと学びました。

今後の目標

私の任期は残りわずかですが、伝えられることを最後まで生徒達に伝えていければと思っています。また、まだ活動期間が残っている後輩隊員たちがより活動しやすくなるようチームとしての基盤を作ったり、自分の経験を伝えられればと考えています。

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