2年間での変化

2019年8月14日

2017年度2次隊 柴田 柚香
所属:パイタ郡役所
職種:環境教育

活動紹介

私はペルー北部にあるパイタという港町の郡役所で活動しています。

配属先は衛生・環境管理部という部署ですが、同僚達は他業務で忙しく、ほとんどの活動は学校や地元の市民団体と行っています。主な活動内容は学校での環境教育活動です。

授業内容はパイタの環境問題に沿ったテーマを選び、ゴミの分解年数、海洋汚染、マイクロプラスティック問題などについて行っています。また、二年目の活動としてはコンポスト作成を主に行ってきました。これまでの活動を踏まえて、普通にコンポスト作りを教えて、作成するだけでは継続しないだろうと考え、地元の企業、環境団体、学校と共に協定を結び、各学校がより責任を持って取り組んでもらえるようにと考えました。しかし、先生との調整が上手くいかなかったり、出だしから材料が揃わなかったり、上手くいったと思った学校でもある日コンポストが無くなったと言われ聞いてみると、どうやら捨てられたらしいということがあったりなど、ちょっとやそっとではスムーズに活動できないことを痛感しました。

活動を通じて見られた成長

他の隊員も書いているように二年間という限られた期間で成果を出すのは難しく、配属先が協力的であれば活動も軌道に乗りやすいですが、活動が上手くいかない中モチベーション維持をするのだけでも大変だと思います。そんな中で学校に行くと子供達が今度はいつ授業に来るかと聞いてくれたとき、街を歩いているときに「オラ!ユカ!」と声を掛けてくれたときは、活動を続け良かったと思います。私が授業をしたことで子供達の環境意識が高くなったとは言えないかもしれないですが、ふとした瞬間にゴミはゴミ箱に捨てよう!など私が言った一言でも思い出してくれたら、それで良いのかなと考えています。

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活動を通して学んだこと

ペルーで活動を行う上で特に日本と大きく違うと思った点が、規模は大きく適当にやる、失敗は気にしない、土壇場の力がすごい(事前に段取りをしない)ことなどです。一見批判してるように思われますが、実は学ぶことも多く、特に失敗を気にしない、完璧を求めないという雰囲気があったお陰で、今まで経験の一切無かった学校での授業に挑戦できたのだと思います。日本では失敗を気にするあまり新しいことに挑戦し辛く、子供ものびのびできないのではないかと感じでしまいます。確かに活動がスムーズに行かずにストレスが溜まったり、全然計画通りにならず苛立ったことも多々ありましたが、二年間を通して人に対して大らかになったり、許容範囲が広がったりと良い変化もあったので今ではペルーでの経験が貴重に思え、感謝しています。

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今後の目標

任期終了まであと少しの期間ですが、後任に繋げられるような活動していきたいと思っています。また、協力隊に参加したお陰で国際協力の分野で働くこと、現状などを知ることできました。そして今まで以上に日本が良い国だと思えるようになったので、今後は日本にどう還元できるか帰国後の進路を模索していきたいです。