ケニア向け円借款貸付契約の調印：「すべての人に健康を！」ユニバーサル・ヘルス・カバレッジ達成に向けたケニア政府の努力を後押し

国際協力機構（JICA）は、8月27日、ナイロビにて、ケニア政府との間で「ユニバーサル・ヘルス・カバレッジの達成のための保健セクター政策借款（フェーズ2）」を対象として、80億円を限度とする円借款貸付契約（Loan Agreement: L/A）に調印しました。

「ユニバーサル・ヘルス・カバレッジ（UHC）」は、すべての人が適切な予防、治療、リハビリ等の保健医療サービスを、必要な時に支払い可能な費用で受けられる状態を指します。

本事業は、ケニア政府がUHCを達成するために必要で、かつ優先順位の高い政策アクション（保健財政及び保健サービス提供能力の強化等）を設定し、その達成を確認した上で一般財政支援として借款を供与する、政策改革支援型の円借款です。SDGs（持続可能な開発目標）ゴール3、10に貢献します。

なお、ケニアでも新型コロナウイルスの感染が拡大していますが、本事業の実施を通じ、適切な医療サービスへのアクセス向上が期待されること、また一般財政支援により政府の財政負担が軽減されることを通じて、新型コロナウイルス対策に資することが期待されます。

事業の詳細は以下の通りです。

1．借款金額及び条件

2．事業実施機関
(1) 財務省（The National Treasury and Planning）
住所：Treasury Building, Harambee Avenue, P.O.BOX30007-00100, Nairobi, Kenya
TEL：+254-20-225-2299
(2) 保健省（Ministry of Health）
住所：Afya House, Cathedral Road, P.O.BOX30016-00100, Nairobi, Kenya
TEL：+254-20-271-7077

3. 今後の事業実施スケジュール（予定）
（1）事業の完成予定時期：2021年2月（貸付完了をもって事業完成）
（2）コンサルティング・サービスに係る招請状送付予定時期：
本事業においてコンサルティング・サービスの実施は予定されていません。
（3）本体工事に係る国際競争入札による最初の調達パッケージの入札公示：
本事業においては入札を伴う工事は予定されていません。