カーボベルデ向け技術協力プロジェクト討議議事録の署名:再エネ導入促進を支援

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2021年1月8日

国際協力機構(JICA)は、1月7日、プライアにて、カーボベルデ共和国政府との間で、技術協力プロジェクト「ハイブリッド発電システム導入プロジェクト」に関する討議議事録(Record of Discussions: R/D)に署名しました。

本事業は、カーボベルデにおいて再生可能エネルギー発電の適切な導入促進策と運用方法を確立するとともに、ディーゼル発電の運用・維持管理に関する体制を強化し、再生可能エネルギー発電と火力発電を組み合わせたハイブリッド発電システムの導入を図るもので、SDGs(持続可能な開発目標)ゴール7、13に貢献します。

カーボベルデは、エネルギー資源が乏しく、軽油、重油の輸入に頼ることでエネルギーコストが押し上げられ、国際収支に慢性的な悪影響を及ぼしてきました。これに対応するため、地産のエネルギー資源として太陽光や風力発電を中心とした再生可能エネルギーの導入率を、2025年に50%とすることを目標にしていますが、2015年以降20%台に留まっています。電力の信頼度を維持しつつ、更なる再生可能エネルギーの導入を促すために、再生可能エネルギー電源の開発計画と適切な運用、およびディーゼル発電の適切な運用・維持管理が課題となっています。

カーボベルデは、アフリカ諸国の中では、比較的再生可能エネルギー導入が進んでおり、本事業を通じてハイブリッド発電システム導入の先進的なモデルとなることが期待されます。また、コロナ禍において他国に頼らずにエネルギーを確保する重要性が高まっていますが、本事業は、エネルギーの地産地消を促進する側面もあり、脆弱なアフリカ島嶼国の基幹インフラを支える重要な事業です。

案件の詳細は以下のとおりです。

【案件基礎情報】
国名 カーボベルデ共和国
案件名 ハイブリッド発電システム導入プロジェクト
実施予定期間 24ヶ月
実施機関 商工業エネルギー省、電力・水道公社
対象地域 サンティアゴ島、サン・ビセンテ島、サル島
具体的事業内容(予定) 再生可能エネルギー発電の導入促進と運用、ディーゼル発電の運用・維持管理に関し体制強化や技術基準等の整備等の能力強化を図る。