ブルキナファソ向け無償資金贈与契約の締結:UNICEFと連携した中学校建設事業への支援により教育へのアクセス、質の改善に貢献

【SDGsロゴ】質の高い教育をみんなに

2021年2月26日

署名式の写真

国際協力機構(JICA)は、2月25日、国連児童基金(UNICEF)との間で「中央地方及び中央南部地方における中学校建設計画」を対象として13億5,000万円を限度とする無償資金協力の贈与契約(Grant Agreement: G/A)を締結しました。

本事業は、ブルキナファソの中央地方及び中央南部地方を対象に中学校の新設及び必要な機材を整備することにより、対象地域における中学校へのアクセス及び学習環境の改善を行うものです。SDGs(持続可能な開発目標)ゴール4に貢献します。

ブルキナファソでは、第一次産業に偏った産業構造からの脱却を目指し、経済構造の変革、教育、職業訓練、若年雇用対策等が優先取組事項として掲げられており、基礎教育開発は、同国の優先セクターに位置付けられています。この方針のもと、ブルキナファソ国民教育・識字・国語推進省は、「基礎教育戦略開発プログラム」を進めていますが、中学校施設が依然として不足し、中学校に通う生徒は50.6%(2019年)に留まっています。また、一教室当たりの収容生徒数が多いため、生徒たちは過密状態での授業や学習を余儀なくされています。

本事業により、人口に比し学校数が少ない状況にある地域に、中学校18校、104教室が整備され、新たに5,200人の生徒が中学校に通うことができます。また、快適な環境での授業・学習が実践されることにより、ブルキナファソにおける包摂的かつ公正な質の高い教育の確保に貢献し、将来の経済開発を担う人材の育成に寄与することが期待されます。

【案件基礎情報】
国名 ブルキナファソ国
案件名 中央地方及び中央南部地方における中学校建設計画(UNICEF連携)(The Project for the Construction of Lower-Secondary Schools in the Centre and Centre-Sud Regions)
実施予定期間 19ヵ月
実施機関 国際連合児童基金(UNICEF)、ブルキナファソ国民教育・識字・国語推進省
対象地域・施設 中央地方及び中央南部地方
具体的事業内容(予定) ①施設整備/機材調達
【施設】中学校普通科計18校の教室棟、管理棟、男女別生徒用トイレ棟、教員用トイレ棟、実習棟等
【機材】生徒用机・椅子、教員用机・椅子、管理棟用机・椅子、その他実習用機材等
②ソフトコンポーネント
UNICEFが推進する「Quality Child-Friendly Schoolsプログラム」 に係る教員研修、学校運営委員会(COGES)等を通じたコミュニティ参画促進、新型コロナウイルス感染予防を含めた衛生啓発活動等