JICAとAlliance to End Plastic Wasteが廃棄プラスチック対策に関する連携協力覚書を締結

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2021年3月16日

署名式の様子

国際協力機構(JICA)は、3月15日、Alliance to End Plastic Waste(廃棄プラスチックを無くす国際アライアンス、AEPW)と、地球規模でプラスチック廃棄物管理を改善し、循環型経済の形成に貢献することを目的に、連携協力覚書を締結しました。

AEPWは、廃棄プラスチック問題の解決に取り組むため、世界中の政府機関、環境・経済開発NGOおよび市民社会と連携する国際的な非営利団体です。

海洋プラスチックごみは、国境を越えた地球規模の課題となっており、削減に向けた国際的な取り組みが求められています。両者は今回の連携協定に基づき、以下の取り組みを通じて、持続可能なプラスチック廃棄物管理の促進を図ります。

1.世界的な廃棄プラスチック問題に関する意識啓発や理解促進
2.地域レベルの廃棄物管理に関する改善策の検討及び支援
3.循環型経済に関する戦略立案、知見や好事例の共有

JICA天野理事は、マーシャル諸島で実施している飲料容器のデポジットシステム導入を通じたペットボトルリサイクルの促進、ケニアで行っている民間企業との連携による代替素材の普及促進、インドでの絵本を用いた3R(Reduce(リデュース)、Reuse(リユース)、Recycle(リサイクル))の普及啓発等の活動を例示しながら、「多くの開発途上国では、依然として廃棄プラスチック対策に必要な技術や資金が不足しています。JICAは開発途上国に対し、廃棄プラスチックの海洋流出を防止し、陸域での廃棄物管理を改善するため、廃棄物管理従事者の能力強化、代替製品の導入促進、市民の啓発等の支援を進めてきました。今回の覚書締結が、AEPWとの間での実りある協力につながることを期待します。」と述べました。

また、AEPWの代表兼最高経営責任者(CEO)を務めるJacob Duer 氏からは、「JICAとの戦略的パートナーシップを締結できることを喜ばしく思います。このパートナーシップにより、AEPWは特にアジア太平洋地域において、開発途上国の経済的・社会的発展にJICAの取り組みを活用することとなります。JICAとの協力を通じて、これらの国々における廃棄プラスチック管理の革新的でインパクトある解決策を模索していきたいと考えています。」とコメントしました。

JICAとAEPWは、それぞれが持つ強みやリソースを相互に活用しながら、海洋プラスチックごみをはじめとしたプラスチック廃棄物管理の改善を通じて、きれいな街の実現、海洋環境の保全に向けた取り組みを推進し、SDGs(持続可能な開発目標)11、12、14に貢献します。