パナマ向け技術協力プロジェクト討議議事録の署名:感染症サーベイランス体制の強化を支援

【SDGsロゴ】すべての人に健康と福祉を

2021年7月28日

署名式の様子

国際協力機構(JICA)は、7月26日、パナマ市にて、パナマ共和国政府との間で、技術協力プロジェクト「パナマにおけるCOVID-19他新興感染症に係るサーベイランス及び検査能力向上プロジェクト」に関する討議議事録(Record of Discussions: R/D)に署名しました。

2021年7月現在、パナマでは新型コロナウイルス感染症の第三波が到来しており、人口当たりの累計感染者数や死者数は、世界的にも深刻な状況にあります。2020年の経済成長率が前年比マイナス17.9%となる等、経済面でも大きな影響を受けています。本案件は、中米・カリブ地域で初となる新型コロナウイルス感染症対策を支援する新規技術協力プロジェクトであり、コロナ禍において、パナマ国内のみならず中南米地域の感染症対策・研究機関として重要な役割を担っているゴルガス記念研究所とその地域研究拠点の検査・分析能力向上と感染症サーベイランス(注)ネットワーク強化を目的に、資機材供与と技術支援を行うものです。本案件は、パナマ国内の感染症サーベイランス体制強化に寄与するもので、SDGs(持続可能な開発目標)ゴール3に貢献します。

(注)感染症サーベイランスとは、感染症を探知する情報収集から、早期に何らかの対応を講じる連のサイクルを指す。

案件の詳細は以下のとおりです。

【案件基礎情報】
国名 パナマ共和国
案件名 パナマにおけるCOVID-19他新興感染症に係るサーベイランス及び検査能力向上プロジェクト
実施予定期間 21カ月
実施機関 ゴルガス記念研究所
対象地域 パナマ県、べラグアス県、ダリエン県、チリキ県
具体的事業内容(予定) ゴルガス記念研究所及びその地域研究拠点において、新興及び再興感染症に関する検査・分析能力向上に必要な資機材供与及び技術支援を行うことにより、同研究所及び地域拠点の検査・分析能力向上及びサーベイランスネットワーク強化を図り、もって国内の感染症サーベイランス体制強化に寄与するもの。