ドミニカ共和国向けドル建て借款貸付契約の調印：中南米地域初となる財政支援を通し新型コロナウイルス感染症対策の促進および打撃を受けた経済の回復に貢献

国際協力機構（JICA）は、7月28日、サント・ドミンゴにて、ドミニカ共和国政府との間で、「新型コロナウイルス感染症による保健衛生・経済的危機対応における公共政策及び財政管理強化プログラム*」を対象として2億ドルを限度とするドル建て借款貸付契約（Loan Agreement: L/A）に調印しました。

本事業は、米州開発銀行（IDB）との協調融資により、新型コロナウイルス感染拡大による影響が深刻化するドミニカ共和国において、財政支援を行うことにより、当国政府による保健衛生・経済的危機からの回復のための政策促進を図り、もって当国の経済安定及び開発努力の促進に寄与するものです。SDGs（持続可能な開発目標）ゴール3、8、10に貢献します。

なお、本事業は中南米地域における財政支援型借款の初の事例で、本年3月にJICAとIDBで合意された協調融資枠組「経済回復及び社会包摂協力（CORE）」の対象分野の拡大（これまでのエネルギー、運輸、水衛生分野に加えて、質高インフラ、防災、グローバルヘルスが追加）後の協調融資の第一号案件となります。

事業の詳細は以下の通りです。

*2022年7月11日付にて案件名の訂正がありました

2．事業実施機関
財務省
住所: Ave. México 45, Gascue, Santo Domingo, República Dominicana


3． 今後の事業実施スケジュール（予定）
（1） 事業の完成予定時期：　2021年12月予定（貸付実行をもって事業完成）
（2） コンサルティング・サービスに係る招請状送付予定時期：
本事業において、コンサルティング・サービスの実施は予定されていません。
（3） 本体工事に係る国際競争入札による最初の調達パッケージの入札公示：
本事業において、入札を伴う工事は予定されていません。