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コートジボワール、ガーナ、トーゴ、ブルキナファソ及びベナン向け無償資金贈与契約の締結:国際移住機関(IOM)との連携により、域内国境の感染症に対する安全性強化に貢献

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2021年8月6日

署名式の様子

国際協力機構(JICA)は、8月5日、コートジボワールにて、国際移住機関(International Organization for Migration: IOM)との間で、「新型コロナウイルス感染症を含む公衆衛生危機に対応するための国境管理能力向上計画(IOM連携)」を対象として5億4,400万円を限度とする無償資金協力の贈与契約(Grant Agreement: G/A)を締結しました。

本案件は、西アフリカの主要国際経済回廊である西アフリカ成長リング回廊上に位置する6か所の国境において、新型コロナウイルス感染症対策を含む公衆衛生基礎施設及び関連機材を整備することで、国境手続きに関わる人々の保健・衛生面での安全性の強化を図り、もって貿易の円滑化に寄与することを目指すものです。本案件は、SDGs(持続可能な開発目標)ゴール3、9、10に貢献します。

西アフリカ経済通貨同盟(以下、UEMOA)や西アフリカ諸国経済共同体(以下、ECOWAS)加盟各国は、貿易円滑化に向けて、西アフリカの主要国際経済回廊である西アフリカ成長リング回廊のインフラ整備を進めるとともに、域内関税撤廃や対外共通関税の導入を行っています。一方で、2020年以降新型コロナウイルス感染症により、西アフリカ地域においても国境の状況は一変し、衛生上の新たな手立てを講じる必要に迫られています。

本案件により、西アフリカ成長リング回廊上に位置するコートジボワール、ガーナ、トーゴ、ブルキナファソ及びベナン間の6か所の国境において、新型コロナウイルス感染症対策を含む公衆衛生基礎施設及び関連機材が整備され、1,000人を超える国境職員が感染症から身を守ることが可能となり、170万人を超える越境者が感染症の拡大防止策を講じた手続きを経ることが可能になります。国境手続きに関わる人々の保健・衛生面での安全が守られることによって貿易が円滑に行われ、西アフリカ域内の連結性が一層強化されることが期待されます。

案件の詳細は以下の通りです。

【案件基礎情報】
国名 コートジボワール共和国、ガーナ共和国、トーゴ共和国、ブルキナファソ及びベナン共和国
案件名 新型コロナウイルス感染症を含む公衆衛生危機に対応するための国境管理能力向上計画(IOM連携)(The Project for Enhancing Border Management Capacity for Responding to the Public Health Crises including COVID-19)
実施予定期間 12ヵ月
実施機関 国際移住機関(IOM)
各国の主たる実施機関は、内務治安省(コートジボワール)、内務省(ガーナ)、治安・国民保護省(トーゴ)、治安省(ブルキナファソ)、内務治安省(ベナン)
対象地域・施設 5ヵ国をつなぐ国際経済回廊上に位置する6国境
具体的事業内容(予定) 1.施設整備/機材調達
・公衆衛生基礎施設(手洗い所及びトイレ等)
・感染疑い者用隔離コンテナ
・隔離コンテナ内設置機材(椅子、机、ベッド等)
・太陽光発電機材
・サーマルカメラ
・緊急輸送車両

2.ソフトコンポーネント
・整備される施設・機材を活用した公衆衛生危機対応能力強化のための国境職員研修
・公衆衛生危機を想定した国境周辺コミュニティ(近隣住民)向け対応力向上のための研修