パラグアイ向け円借款貸付契約の調印：500kV送電線の建設と省エネ設備の導入を通じ首都圏の電力供給の安定化と効率性向上に貢献

国際協力機構（JICA）は、8月18日、パラグアイ共和国の首都アスンシオンにて、パラグアイ国営電力公社（ANDE)との間で、「国家電力システム効率改善事業」を対象として92億9400万円を限度とする円借款貸付契約（Loan Agreement: L/A）に調印しました。本事業は、米州開発銀行(IDB)との「経済復興及び社会包摂協力（Cooperation for Economic Recovery and Social Inclusion）にかかる協調融資枠組み」に基づく協調融資によって実施されます。

本事業は、パラグアイ首都圏に電力を供給する500kV送電線を建設することで首都圏への安定的かつ効率的な電力供給を図るとともに、公共施設に電力効率の高い設備を導入することで省エネ促進を図り、もって電力システム全体の効率性を改善することを通じてパラグアイの持続的経済発展に寄与するもので、SDGs（持続可能な開発目標）ゴール7、13に貢献します。

事業の詳細は以下の通りです。

*調達国はIDBの加盟国に限定される。

2．事業実施機関
国営電力公社（La Administración Nacional de Electricidad）
住所:　Avda. España 1268, Casi Padre Cardozo, Asunción, Paraguay
TEL：+595-21-211-001

3． 今後の事業実施スケジュール（予定）
（1）事業の完成予定時期：2026年12月（省エネ機器の設置をもって事業完成とする。）
（2）コンサルティング・サービス（詳細設計等）に係る招請状送付予定時期：2022年3月
（3）本体工事に係る国際競争入札による最初の調達パッケージの入札公示：
調達パッケージ名：省エネ機器（Energy efficient equipment ）
予定時期：2021年11月