パキスタン向け無償資金贈与契約の締結:母子保健センターを新設、医療機材を整備し、母子保健・医療サービスの質の向上に貢献

【SDGsロゴ】すべての人に健康と福祉を

2021年9月1日

署名の様子

国際協力機構(JICA)は、8月31日、イスラマバード市にて、パキスタン・イスラム共和国政府との間で、「シンド州における母子保健医療施設拡充計画」を対象として34億4,500万円を限度とする無償資金協力の贈与契約(Grant Agreement: G/A)を締結しました。

本案件は、シンド州ハイデラバード県の高度医療施設であるリアクアット大学病院ジャムショロ分院において、母子保健センターの新設及び医療機材の整備を行うことにより、母子保健に関する診断・治療体制の強化を図り、同州の母子を対象とした保健・医療サービスの質の向上を目指すものです。ユニバーサル・ヘルスカバレッジの実現に資するとともに、SDGs(持続可能な開発目標)のゴール3に貢献します。また、本案件はJICAが新型コロナウイルス感染拡大を踏まえた保健医療分野への取り組みとして掲げる「JICA世界保健医療イニシアティブ」の重点分野である「感染症診断・治療体制の強化」に沿った事業です。

案件の詳細は以下の通りです。

【案件基礎情報】
国名 パキスタン・イスラム共和国
案件名 シンド州における母子保健医療施設拡充計画(The Project for the Extension of Maternal and Child Health Care Facilities in Sindh)
実施予定期間 48ヵ月
実施機関 シンド州保健局
対象地域・施設 シンド州ハイデラバード県
具体的事業内容(予定) ①施設整備/機材調達
【施設】既存施設の敷地内に母子保健センター棟の新設(産科及び小児科外来、陣痛室、産科病棟、新生児集中治療室、母体胎児集中治療室、検査室等)
【機材】新施設に必要な医療機材の整備(超音波診断装置等)
②コンサルティング・サービス
詳細設計、入札補助、施工・調達監理、(ソフトコンポーネントとして)機材の運営・維持管理に係る研修