令和4年度JICAの予算概算要求について

2021年9月1日

独立行政法人国際協力機構(JICA)は、「信頼で世界をつなぐ」のビジョンのもと、人間の安全保障と質の高い成長の実現を目指して、地球規模のさまざまな課題への取り組みを行っています。令和4年度(2022年度)の予算概算要求内容は以下のとおりです(注)。

(注)JICA運営費交付金及び施設整備費補助金並びに無償資金協力の予算概算要求は外務省が行うことになっており、8月31日、外務省は財務省に対し、同運営費交付金などを含む令和4年度概算要求書を提出しました。外務省の予算概算要求の基本方針については、外務省ウェブサイトをご覧ください。

1.JICA運営費交付金、施設整備費補助金
JICA運営費交付金については、163,459百万円(令和3年度(2021年度)当初予算比+12,799百万円)を計上しています。
2021年6月18日に閣議決定された「経済財政運営と改革の基本方針2021(骨太の方針)」等で示された諸課題に対処すべく、外務省の予算概算要求における柱に沿って、以下の5つの柱を重点施策としています。

・コロナに打ち克ち、感染症対策を主導する
・人間の安全保障を推進し、地球規模課題でリーダーシップを発揮する
・同盟国・同志国等と連携し、国際社会における普遍的価値を守り抜く
・あらゆる外交ツールを用い、我が国への理解と信頼を強固にする
・デジタル化を進め、外交・領事実施体制を一層強化する

また、JICA保有施設の補修費として、施設整備費補助金1,896百万円(同+906百万円)を計上しています。

2.有償資金協力部門
JICA有償資金協力(円借款、海外投融資)の業務運営では、「(1)新興国・途上国における「質の高い成長」支援」、「(2)持続可能な開発のための2030アジェンダ(SDGs)に向けたグローバルな課題への対応」に重点を置き、令和4年度の予算概算要求における事業規模は、総額1兆4,200億円としています。

【令和4年度JICA有償資金協力事業規模】
令和4年度概算要求:14,200億円(令和3年度当初計画比▲800億円、令和3年度概算要求比+200億円)

JICAは、8月31日、財務省に対し、上記の令和4年度の有償資金協力の事業計画に基づく概算要求書を提出しました。