JICAが出資する信託基金“LEAP”を通じた支援(海外投融資): アルメニア向け初となる電力供給拡大のための融資

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2021年9月13日

9月10日、JICAが出資する「アジアインフラパートナーシップ信託基金 (”Leading Asia’s Private Infrastructure Fund”:LEAP)」を活用し、アジア開発銀行 (ADB)がアルメニアの民間電力供給会社であるElectric Networks of Armenia Closed Joint-Stock Company (ENA)と総額3,500万米ドルの融資契約に調印しました。このうち、LEAPを通じて1,500万米ドルが活用されます。本事業は、アルメニアにおけるLEAPを活用した海外投融資の第一号案件で、ENAの老朽化した送電線等の既存電力設備の更新・刷新に使われます。効率的かつ安定した電力の供給により、主に国内地方部の100万人に及ぶENAの一般世帯顧客へ安定した電力を供給し、生活の改善に資するものです。

LEAPは2015年11月21日に日本政府より発表された「質の高いインフラパートナーシップ」のフォローアップ施策において言及され、アジア及び大洋州地域の質の高い民間セクターのインフラ案件を対象とし、民間セクターが官民連携パートナーシップ(PPP)等の様々な形態を通じて実施するインフラ事業に対して、出融資による支援を行うものです。 JICAは2016年3月にLEAPに対して15億米ドルの海外投融資による出資を承諾しました。LEAPは、アジア太平洋のADB加盟国における質の高い、持続可能な民間セクターによる幅広いインフラ事業を支援しており、支援対象分野は温暖化ガス削減、省エネルギー、良心的な価格での医療サービス等多岐にわたります。

JICAは今後も各国・国際機関と協働し、「質の高いインフラ投資」を推進し、「持続可能な開発目標(SDGs)」も踏まえた開発途上国・地域の経済社会開発に貢献していきます。