ケニア向け技術協力プロジェクト討議議事録の署名:ナイロビ首都圏における公共バスサービスの質向上を支援

【SDGsロゴ】1住み続けられるまちづくりを

2021年11月4日

国際協力機構(JICA)は、11月3日、ナイロビにて、ナイロビ首都圏交通公社との間で、技術協力プロジェクト「公共バス運営改善プロジェクト」に関する討議議事録(Record of Discussions: R/D)に署名しました。

ナイロビでは、都市鉄道が整備されておらず、民間の運営事業者が運行するバスやマタツ(小型乗合バス)が主要な公共交通サービスとして、特に自家用車を持たない低所得者層や女性を含む社会的弱者の就労や医療へのアクセスを支えています。しかし、複数の運営事業者がルールや規制がない中で営業しているため、同一路線に重複してサービスを供給するなど効率が悪く、安全性やサービスの質にも課題があります。

本案件は、ナイロビ首都圏の公共バスの運行に関与する行政機関と関係機関の役割と機能を明確化し、公共バスの管理体制の構築や、行政機関及び運営事業者の能力強化の実施を通じて、公共バスサービスの質の向上に寄与するもので、SDGs(持続可能な開発目標)ゴール11に貢献します。

案件の詳細は以下の通りです。

【案件基礎情報】
国名 ケニア共和国
案件名 公共バス運営改善プロジェクト
実施予定期間 36ヶ月
実施機関 ナイロビ首都圏交通公社
対象地域 ナイロビ首都圏
具体的事業内容(予定) 以下の活動を通じて、公共バスにおける行政機関と関係機関それぞれの役割を明確化し、関係機関の計画・実施能力を強化する。
①公共交通政策の分析
②持続可能な行政の管理体制の提案
③行政機関及び運営事業者の能力向上
④パイロットプロジェクトの実施