南スーダン向け技術協力プロジェクト討議議事録の署名:ジュバ市の水道事業運営能力向上を通じて安全で清潔な水の供給に貢献

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2021年11月30日

署名の様子

国際協力機構(JICA)は、11月30日、ジュバにて、南スーダン共和国政府との間で、技術協力プロジェクト「ジュバ市きれいな水供給プロジェクト」に関する討議議事録(Record of Discussions: R/D)に署名しました。

南スーダン共和国の首都ジュバ市では、2011年の独立後、国内外からの帰還民によって人口が増加し水需要が急増したほか、度重なる騒擾の影響によって水道施設の整備が進まず、既存施設は老朽化が進み、施設維持管理の不足から、水道普及率は人口の一割にも達していません。多くの住民は未処理の河川水をそのまま販売する給水車や塩分濃度の高い浅井戸に依存し、劣悪な水質による疾病の発生や、水購入による家計への圧迫等の問題を引き起こしています。

本案件は、ジュバ市において、南スーダン都市水道公社職員の上水道施設の運営維持管理や水道料金徴収等に関する能力強化を支援することにより、同水道公社のサービス提供能力の強化を図り、もってジュバ市における安全で清潔な水の確実な供給に寄与するもので、SDGs(持続可能な開発目標)ゴール6、16に貢献します。

案件の詳細は以下の通りです。

【案件基礎情報】
国名 南スーダン共和国
案件名 ジュバ市きれいな水供給プロジェクト
実施予定期間 36ヵ月
実施機関 南スーダン都市水道公社本部、ジュバ支所
対象地域 ジュバ市
具体的事業内容(予定) 専門家の派遣や、第三国研修の実施、機材供与を通じて、南スーダン都市水道公社の上水道施設の運営維持管理や水道料金徴収等に係る能力強化を支援することにより、水道サービス提供能力を強化し、ジュバ市における安全で清潔な水の確実な供給を目指す。