ジブチ向け無償資金贈与契約の締結:巡視艇の整備を通し紅海の海上安全に貢献

【SDGsロゴ】1平和と公正をすべての人に

2021年12月16日

署名式の様子

国際協力機構(JICA)は、12月15日、ジブチ市にて、ジブチ共和国政府との間で、「海上保安能力向上計画」を対象として29億4,600万円を限度とする無償資金協力の贈与契約(Grant Agreement: G/A)を締結しました。

本案件は、巡視艇及び係留用の浮桟橋を整備することにより、ジブチ沿岸整備隊が海難救助や海上法執行を迅速かつ適切に実施するための能力強化を図るものです 。

近年、紅海の入り口であるバブ・エル・マンデブ海峡では密航が頻発しているほか、海難事故、密輸、密漁、海洋汚染等が発生しており、同海峡を含む当国海域の哨戒はますます重要性が高まっています。本案件により、ジブチ領海域における海上安全の向上に寄与し、SDGsゴール16(平和と公正)の実現に貢献します。

案件の詳細は以下の通りです。

【案件基礎情報】
国名 ジブチ共和国
案件名 海上保安能力向上計画(The Project for the Enhancement of Ability in Maritime Safety and Security)
実施予定期間 36ヵ月(詳細設計・入札期間含む)
実施機関 ジブチ沿岸警備隊
対象地域 ジブチ市
具体的事業内容(予定) 1.機材調達
巡視艇2隻(全長約35m)、浮桟橋(全長約35m)1基、付帯設備(係留柱、防衝杭等)

2.コンサルティング・サービス
詳細設計、入札補助、施工監理、調達監理