ルワンダ向け技術協力プロジェクト討議議事録の署名:適切な交通管理による公共交通の利用促進を支援

【SDGsロゴ】1住み続けられるまちづくりを

2021年12月20日

署名式の様子

国際協力機構(JICA)は、12月17日、キガリ市にて、ルワンダ共和国との間で、技術協力プロジェクト「キガリ市都市交通改善プロジェクト」に関する討議議事録(Record of Discussions: R/D)に署名しました。

ルワンダ共和国の首都キガリは、東アフリカにおける北部回廊と中央回廊が交錯する交通と貿易の要衝であり、将来的な人口増加に伴う交通渋滞の悪化が懸念されています。市内の主な公共交通サービスであるバスは、路線が限定的で、運行計画が適切に策定されていないため、質・量の拡充が必要です。キガリは、山がちな地形で平坦な土地が少なく起伏が多いことから、新規道路整備やレーンの拡幅など、道路容量の増加が困難であり、現状の交通ネットワークを最大限活用することが求められています。キガリ市は、2020年に都市と交通の将来像を示すマスタープランを改訂し、公共交通の推進、都市交通システムの改善、持続可能な交通ネットワーク推進を計画していますが、実現のための具体的なアクションプランや関係機関の役割分担が明確化されていないほか、関係機関の調整・実施能力が不足している等の課題があります。

本案件は、キガリ市及びその周辺において、公共交通及び既存交通ネットワークにおける交通流管理の政策・施策・計画の整備、並びに複数の都市交通関連機関を調整し一元的な管理を行うことで、公共交通の利用を促進するために必要な仕組みを構築し、持続可能な都市開発のための都市交通モビリティ向上に寄与するもので、SDGs(持続可能な開発目標)ゴール11に貢献します。

案件の詳細は以下の通りです。

【案件基礎情報】
国名 ルワンダ共和国
案件名 キガリ都市交通改善プロジェクト
実施予定期間 36ヵ月
実施機関 インフラ省 (Ministry of Infrastructure:MININFRA)
対象地域 キガリ市
具体的事業内容(予定) 短期専門家の派遣や能力強化施策の実施を通じて、公共交通と交通流管理の政策・施策・計画の整備、並びに都市交通の適切な管理を行い、キガリ市の公共交通の利用を促進する仕組みを構築する。