中南米・カリブ地域における再生可能エネルギー導入促進を目指すイニシアティブへの参加 -再生可能エネルギーの導入促進を通じた気候危機への対応-

【SDGsロゴ】1気候変動に具体的な対策を

2022年1月19日

国際協力機構(JICA)は、2021年12月20日、中南米・カリブ地域における再生可能エネルギー導入促進を目指すプラットフォームである「再生可能エネルギー導入促進に係るイニシアティブ」(RELAC:Renewables in Latin America and the Caribbean)に協力機関として参加していくことが決定しました。

同イニシアティブは2019年の国連気候行動サミットで設立された中南米・カリブ地域における参加国の自主的なイニシアティブであり、米州開発銀行(IDB)が事務局を務め活動を推進しています。中南米・カリブ地域で再生可能エネルギー導入促進を通じた経済発展と温室効果ガス排出削減の両立を目指しており、2030年までに域内の再生可能エネルギーの割合を70%以上とする目標のもとで野心的な気候変動対策に取り組んでいます。現在15か国(※)が参加しており、各国は、再生可能エネルギー導入に係る目標を宣言する必要があります。また、本イニシアティブには、国際エネルギー機関(IEA)、世界自然保護基金(WWF)等が協力機関として参加し、参加国とともに、中南米・カリブ各国における再生可能エネルギー分野の課題について定期的に議論し、解決策を検討します。

JICAは、同イニシアティブへの参加を通じて中南米・カリブ各国における再生エネルギー導入に関する課題や支援ニーズを早期に把握し、時宜を得た協力に繋げていく予定です。

JICAとIDBは、2021年3月に「中南米・カリブ地域の経済回復及び社会包摂協力(Cooperation for Economic Recovery and Social Inclusion(CORE)」を目指すパートナーシップ拡大に関する覚書に署名しました。同覚書を通じ、再生可能エネルギー分野を含む質の高いインフラ投資をより促進すると同時に、防災、国際保健分野にも対象を拡大し、民間セクターに対する支援強化に向けIDBグループのIDB LabやIDB Investとの協力も推進しています。

(※)ボリビア、チリ、コロンビア、コスタリカ、ドミニカ共和国、エクアドル、エルサルバドル、グアテマラ、ハイチ、ホンジュラス、ニカラグア、パナマ、パラグアイ、ペルー、ウルグアイ。

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