カンボジア向け無償資金贈与契約の締結:安全な水の供給能力向上を通し、住民の生活環境改善に貢献

【SDGsロゴ】すべての人に健康と福祉を

【SDGsロゴ】安全な水とトイレを世界中に

2022年3月14日

署名の様子

国際協力機構(JICA)は、3月11日、プノンペンにて、カンボジア王国政府との間で、「スバイリエンにおける上水道拡張計画」を対象として27億8,600万円を限度とする無償資金協力の贈与契約(Grant Agreement: G/A)を締結しました。

カンボジアでは地方都市の上水道改善が課題となっており、JICAは資金協力と技術協力を通じて地方主要都市の上水道施設の拡張や公営水道事業体の運営・維持管理能力の強化に取り組んできています。

本案件は、地方主要都市の一つであるスバイリエン市において、取水施設、導水施設、浄水施設、送排水施設を建設することにより、安全な水の供給能力の向上を目指すものです。本案件により、スバイリエン市住民の生活環境改善が期待され、SDGs(持続可能な開発目標)ゴール3(すべての人に健康と福祉を)、6(安全な水とトイレを世界中に)に貢献します。

案件の詳細は以下の通りです。

【案件基礎情報】
国名 カンボジア王国
案件名 スバイリエンにおける上水道拡張計画(The Project for Expansion of Water Supply System in Svay Rieng)
実施予定期間 47ヵ月(詳細設計・入札期間含む)
実施機関 工業科学技術革新省
対象地域・施設 スバイリエン州スバイリエン市
具体的事業内容(予定) ① 施設整備/機材調達
【施設】取水施設(7,480㎥/日)の新設、導水管(約3km)の敷設、浄水場(日最大給水能力6,800㎥/日)の新設、送・配水管(約112km)の敷設
【機材】水質分析機器、貧困世帯用給水装置等
② コンサルティング・サービス
詳細設計、入札補助、施工監理、(ソフトコンポーネントとして)浄水施設運転・維持管理、配水施設運転・維持管理、生産管理に関する技術指導等