ウクライナ避難民に係る緊急人道支援・保健医療分野協力ニーズ調査団のモルドバへの派遣について

2022年3月17日

国際協力機構(JICA)は、ウクライナ避難民及び周辺国支援のため、緊急人道支援・保健医療分野協力ニーズ調査団をウクライナの隣国モルドバに派遣することを決定しました。医療関係者及びJICA職員等6名で構成する調査団が3月19日に日本を出発し、ルーマニア経由でモルドバに入国します。

同調査団は、JICAがモルドバへの保健医療分野の協力を通じて培ったネットワークを活用し、モルドバ保健省及び世界保健機関(WHO)等との連携により、ウクライナからの避難民の受入に伴う公衆衛生分野をはじめとする保健医療・緊急人道支援分野の協力ニーズを確認します。また、これまでの災害緊急援助のノウハウを活用し、避難民や現地の住民のニーズに応じて医療資源を適切に配分するため、医療データ管理分野の調整業務をWHOと連携して支援します。
 
ウクライナからの避難民の数は日々増加しています。人口約264万人で九州ほどの面積のモルドバに約34万人(国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)調べ、3月16日現在)の避難民が入国しており、長期的な支援が必要になると予想されます。

JICAはモルドバに対して保健医療や農業分野を中心とした協力を行っています。これに加えて、ウクライナからの避難民を受け入れているモルドバを含む周辺国に対し、周辺国政府や国際機関等のパートナーとともに最大限の協力を行っていきます。