ニカラグア向け無償資金贈与契約の締結:給水サービスの向上を通じ、住民の公衆衛生や生活環境の改善に貢献

【SDGsロゴ】すべての人に健康と福祉を

【SDGsロゴ】安全な水とトイレを世界中に

【SDGsロゴ】1気候変動に具体的な対策を

2022年3月25日

署名式の様子

国際協力機構(JICA)は、3月24日、マナグア市にて、ニカラグア共和国政府との間で、「マナグア市における上水道改善計画」を対象として14億1,500万円を限度とする無償資金協力の贈与契約(Grant Agreement: G/A)を締結しました。

マナグア市では、人口増加に伴い、水需要が急増している一方、水源や配水池容量が不足しています。さらに施設の老朽化や水圧管理能力不足による漏水のため、24時間給水を受けている地区は全体の50%に過ぎず、利用者の約14%は1日の給水時間が8時間以下であり、感染症対策を含む公衆衛生確保のため安定的な水供給が課題となっています。

本事業は、マナグア市において、漏水削減及びエネルギー効率化に必要な資機材並びに配水池を整備することにより、運転維持管理費の削減及び送配水の効率化を図り、もって対象地域における給水サービス改善並びに住民の公衆衛生や生活環境の改善に寄与するものです。SDGs(持続可能な開発目標)ゴール3(すべての人に健康と福祉を)、ゴール6(安全な水とトイレを世界中に)、ゴール13(気候変動に具体的な対策を)に貢献します。

案件の詳細は以下の通りです。

【案件基礎情報】
国名 ニカラグア共和国
案件名 マナグア市における上水道改善計画(The Project for the Improvement of Water Supply in Managua City)
実施予定期間 22ヵ月(詳細設計・入札期間含む)
実施機関 ニカラグア上下水道公社
対象地域・施設 マナグア県マナグア市
具体的事業内容(予定) ①機材調達
送水ポンプ、組立式配水池、既存井戸取水ポンプ用インバータ、漏水補修バンド、流量調整弁、ワークショップ関連機材、漏水探知機等無収水対策用資機材
②コンサルティング・サービス
詳細設計、入札補助、施工監理
(ソフトコンポーネントとして)インバータ・送水ポンプ設置箇所における水圧・流量の測定、モニタリング、測定結果の配水計画への反映等に係る能力強化。