アフガニスタン向け無償資金贈与契約の締結:UNICEFとの連携により感染症予防の強化に貢献

【SDGsロゴ】すべての人に健康と福祉を

2022年5月20日

署名式

国際協力機構(JICA)は、5月20日、国連児童基金(UNICEF)との間で、アフガニスタンの「小児感染症予防計画(UNICEF連携)」を対象として12億300万円を限度とする無償資金協力の贈与契約(Grant Agreement: G/A)を締結しました。

アフガニスタンでは、現在、食料不足や資金不足により、国民が貧困、食料・医薬品不足等、かつてない経済的・人道的危機に直面しており、国際社会からの支援が不可欠です。

本事業は、アフガニスタンに対する人道支援の一環として、各種感染症の定期予防接種とポリオワクチン接種キャンペーンに必要となるワクチンの調達や品質管理、住民への啓発活動等を支援することにより、着実なワクチン接種活動を図り、子どもと女性の感染症予防に寄与するものです。SDGs(持続可能な開発目標)ゴール3(すべての人に健康と福祉を)に貢献します。

アフガニスタンは、不安定な治安情勢、保健施設までのアクセスが容易でないこと、予防接種の必要性が十分に認知されていないこと等を背景に、世界でも新生児や乳幼児、妊産婦の死亡率が高い国の一つです。また、ワクチン接種による予防が可能なポリオの野生株が常在する最後で2か国(注)の一つです。アフガニスタンでは、各種感染症の定期予防接種に加えて、ポリオワクチン接種に特化したキャンペーン等を実施することで早期のポリオ撲滅を目指しており、国際社会も定期予防接種計画が円滑に実施されるよう、ワクチンの調達や医療従事者の能力強化、住民への啓発活動等を支援しています。アフガニスタンにおける野生株ポリオウイルスの報告数は2021年には4件にまで抑えられ、ポリオ撲滅に向けた成果が着実に上げられています。

本事業の実施により、1歳未満の乳児約141万人に対するポリオ、結核、麻疹ワクチン、及び、約63万人に対するB型肝炎ワクチン、また、妊娠可能な年齢層の女性約313万人に対する破傷風とジフテリアワクチンの接種が可能となり、全国の子どもと妊娠可能な年齢層の女性の健康状態の改善に寄与することが期待されます。また、5歳未満児約1,000万人がポリオワクチン接種を受けられるよう支援することでポリオ撲滅を目指す国際社会の取り組みを後押しします。

(注)2022年5月20日時点で、アフガニスタン、パキスタンの2ヶ国。

案件の詳細は以下の通りです。

【案件基礎情報】
国名 アフガニスタン・イスラム共和国
案件名 小児感染症予防計画(UNICEF連携)(The Project for Infectious Diseases Prevention for Children)
実施予定期間 12ヵ月
実施機関 国際連合児童基金(UNICEF)
対象地域・施設 アフガニスタン全土
具体的事業内容(予定) ① 機材調達
ポリオ、結核、麻疹、B型肝炎、破傷風、ジフテリアのワクチン、注射器及び注射針回収容器の調達
②ソフトコンポーネント
定期予防接種の啓発活動、ワクチンの品質管理等の技術支援