フィリピン向け無償資金贈与契約の締結:バンサモロ地域の職業訓練施設の再建・整備等インフラ緊急整備により、 ミンダナオ島の和平定着・社会安定化に貢献

【SDGsロゴ】質の高い教育をみんなに

【SDGsロゴ】1平和と公正をすべての人に

2022年6月9日

署名の様子

国際協力機構(JICA)は、6月8日、マニラ市にて、フィリピン共和国政府との間で、「バンサモロ地域社会経済インフラ緊急整備計画」を対象として18億円を限度とする無償資金協力の贈与契約(Grant Agreement: G/A)を締結しました。

この協力は、バンサモロ地域において、マラウィ市人材開発センターの再建及び職業訓練センターへの機材調達等を通じて、武装組織からの除隊兵士等が地域の産業ニーズに応じた技術的・職業的能力を身につけるための支援を行う他、同地域において必要な社会経済インフラ整備の支援等を行うものです。
また、本事業は職業訓練施設の再建・整備等を通じて当該地域の和平定着・社会安定化に資するものであり、SDGsゴール4(質の高い教育をみんなに)及びゴール16(平和と公正をすべての人に)に貢献します。

案件の詳細は以下の通りです。

【案件基礎情報】
国名 フィリピン共和国
案件名 バンサモロ地域社会経済インフラ緊急整備計画(The Program for the Urgent Improvement of Socioeconomic Infrastructures in Bangsamoro Region)
実施予定期間 36ヵ月(詳細設計・入札期間含む)
実施機関 国家経済開発庁
対象地域・施設 バンサモロ地域(バシラン州、南ラナオ州、マギンダナオ州、スールー州、タウィ・タウィ州、コタバト市等)
マラウィ市人材開発センター(職業訓練校)
具体的事業内容(予定) ① 施設整備/機材調達
紛争によって壊滅的な被害を受けたマラウィ市人材開発センター(職業訓練校)の再建及び機材調達
その他、バンサモロ暫定自治政府(BTA)の開発計画において優先プロジェクトとして位置づけられる案件
② コンサルティング・サービス/ソフトコンポーネントの内容
詳細設計、入札補助、施工・調達監理、整備する施設、機材等の運転・維持管理等にかかるローカルコンサルタントによる技術指導等