ガーナ向け無償資金贈与契約の締結:病院整備を通じた母子保健医療サービスの質及びリファラルシステムの改善に貢献

【SDGsロゴ】すべての人に健康と福祉を

2022年6月10日

署名式の様子

国際協力機構(JICA)は、6月8日、アクラにて、ガーナ共和国政府との間で、「ノーザン州における保健医療体制改善計画」を対象として24億5,500万円を限度とする無償資金協力の贈与契約(Grant Agreement: G/A)を締結しました。

ガーナは保健医療サービスへのアクセス改善に取り組んでいますが、本案件の対象地域であるノーザン州では、妊産婦死亡率、5歳児未満死亡率及び施設内妊産婦死亡率が未だ高い値となっています。また州病院と位置付けられるタマレ中央病院には、築後90年以上経過した病棟もあり、老朽化により現在求められる母子保健医療サービスの提供が難しい状況となっています。

本案件は、ノーザン州において、タマレ中央病院の施設の建替・拡張と医療機材の整備及び上位病院への緊急搬送が困難な同州内郡病院に対する医療機材の整備により、母子保健医療サービスの質及びリファラルシステムの改善を図り、もって同地域の母子の健康状態の改善に寄与するもので、SDGs(持続可能な開発目標)ゴール3(すべての人に健康と福祉を)に貢献します。

案件の詳細は以下の通りです。

【案件基礎情報】
国名 ガーナ共和国
案件名 ノーザン州における保健医療体制改善計画(The Project for the Improvement of Health Care System in the Northern Region)
実施予定期間 24ヵ月
実施機関 保健省、ガーナ保健サービス
対象地域・施設 ノーザン州タマレ市
具体的事業内容(予定) ①施設整備/機材調達
・施設設備
外来部門、中央診療部門、産科部門、小児病棟、総延床面積 約 5,800㎡
・機材調達
外来部門、中央診療部門、産科部門、小児病棟関連機材等

②コンサルティング・サービス
詳細設計、入札補助、施工監理、(ソフトコンポーネントとして)医療機材の維持管理等に係る技術指導等