ケニア向け無償資金贈与契約の締結:東アフリカの玄関口・モンバサ地域で経済特区のインフラ整備を通じて民間投資の拡大や物流促進に貢献

【SDGsロゴ】働きがいも経済成長も

2022年6月20日

国際協力機構(JICA)は、6月16日、モンバサにて、ケニア共和国政府との間で、「ドンゴクンドゥ地域モンバサ経済特区におけるインフラ整備計画」を対象として60億円を限度とする無償資金協力の贈与契約(Grant Agreement: G/A)を締結しました。

本案件は、JICAの協力により策定された「モンバサ経済特区開発マスタープラン」に基づき、モンバサ港南岸に設立される経済特区の開発に必要な給水施設の建設、雨水排水路の改修及び土地の造成等を行うことにより、同地域における給水能力の強化及び雨水排水の安定化を図るものです。本案件により同地域の投資環境が改善されることで、民間投資の拡大やアフリカ地域全体の物流促進も期待され、SDGs(持続可能な開発目標)ゴール8(働きがいも経済成長も)に貢献します。

案件の詳細は以下の通りです。

【案件基礎情報】
国名 ケニア共和国
案件名 ドンゴクンドゥ地域モンバサ経済特区におけるインフラ整備計画(The Project for Infrastructure Development in Mombasa Special Economic Zone at Dongo Kundu Area)
実施予定期間 30ヵ月(詳細設計・入札期間含む)
実施機関 ケニア港湾公社(Kenya Ports Authority)
対象地域・施設 モンバサ郡、クワレ郡
具体的事業内容(予定) ①施設整備/機材調達
施設:
【給水コンポーネント】井戸の建設(3ヵ所)、送水管の敷設(約9.2km)、増圧ポンプ場の設置、送水本管の敷設(約16.2km)、給水センター(高架水槽、水質試験室含む)の建設、水源周辺地の既存配水管への接続用配水管敷設(約6.0㎞)及び住民用水売店の設置(7か所、配水管約14.5km)、等
【排水コンポーネント】自然水路護岸工(3か所)
【造成コンポーネント】土地造成(D1区域約10ha)、管理棟及び付帯設備(場内道路、駐車場、バス・ロータリー等)の建設
【道路コンポーネント】仮設道路の建設

機材:荷役機械の調達(リーチスタッカー等)

②コンサルティング・サービス
詳細設計、入札補助、施工・調達監理