バングラデシュ・シップインターナショナル病院のオープニングセレモニー:日本のノウハウを生かした総合病院が現地の医療サービスの質向上に貢献

2022年6月20日

式典の様子

心臓外科の先端医療設備

6月18日、バングラデシュ人民共和国ダッカ市において、「イーストウエスト医科大学病院事業」(海外投融資による出資)により設立されたシップインターナショナル病院(Ship International Hospital)のオープニングセレモニーが行われ、バングラデシュのザヒード・マレック保健家族福祉省大臣からビデオメッセージが寄せられたほか、バングラデシュ側の多くの関係者、また日本側から伊藤直樹在バングラデシュ日本大使、中澤慶一郎JICA理事等が臨席しました。

シップインターナショナル病院は、日本の病院経営のノウハウを生かしつつ、国際水準の医療サービスを良心的な価格でバングラデシュの人々に提供することを目的に、イーストウエスト医科大学付属病院の既存病棟を増築するとともに、新たにアネックス棟、サービス棟を建設し民間総合病院として開院する予定でした。しかし、新型コロナウイルス感染症の急拡大を受け、建物完工を待たず2020年6月に新型コロナウイルス感染症患者受入専用の病院として緊急開院し、在留邦人を含む現地の切迫した医療ニーズに対応してきました。その後、順次一般診療のオペレーションを開始し、内科・一般外科・血液バンクを含む16の診療科が開設され、今般、総合病院としての開院を記念する式典を開催しました。

本事業は、医療コンサルティングから、医療機器の販売・リース、調剤薬局、老人ホーム経営など、日本の医療分野で幅広く活躍するシップヘルスケアホールディングス株式会社の中核企業であるグリーンホスピタルサプライ株式会社が参画し、バングラデシュ側パートナーと共に実施しており、JICAは出資を通じて、バングラデシュの医療水準向上に貢献しています。グリーンホスピタルサプライが有する日本国内の病院・医療従事者とのネットワークを生かし、日本の病院経営・医療現場のノウハウをシップインターナショナル病院に伝え、現地により質の高い医療を提供することを目指しています。