モルドバ向け無償資金贈与契約の締結:消防機材の整備を通じて地域住民の安全確保に貢献

【SDGsロゴ】1住み続けられるまちづくりを

【SDGsロゴ】1気候変動に具体的な対策を

2022年6月28日

署名の様子

国際協力機構(JICA)は、6月24日、モルドバ共和国の首都キシナウにて、モルドバ政府との間で、「消防機材整備計画」を対象として15億4,900万円を限度とする無償資金協力の贈与契約(Grant Agreement: G/A)を締結しました。

モルドバでは、消防車両は、火災時の消火活動のみならず、洪水等の自然災害時や交通事故の救急救命を目的として使用されています。しかし、国内各地の消防隊に配備されている車両の不足と現有車両の老朽化は、適切な消火・救助活動を妨げ、災害時の被害を拡大させる要因ともなっています。
このような状況を踏まえ、本案件は、消防機材を調達することにより、緊急時の消防・救助活動能力を向上させ、キシナウ市、バルツィ市、カフール県、ウンゲニ県、オルヘイ県の人々の安全と公共サービスの向上への貢献を目指すものです。本案件により、モルドバの災害に対する強靭性が構築されることが期待され、SDGs(持続可能な開発目標)ゴール11(住み続けられるまちづくりを)、13(気候変動に具体的な対策を)に貢献します。

案件の詳細は以下の通りです。

【案件基礎情報】
国名 モルドバ共和国
案件名 消防機材整備計画(The Project for Improvement of Fire Fighting Equipment)
実施予定期間 24ヵ月(詳細設計・入札期間含む)
実施機関 内務省市民保護・緊急事態サービス庁
対象地域・施設 キシナウ市、バルツィ市、カフール県、ウンゲニ県及びオルヘイ県
具体的事業内容(予定) ①機材調達
水槽付消防ポンプ車(3,000L水槽:3台、4,000L水槽:4台、10,000L水槽:2台)、はしご車(30m級:8台、50m級:2台)、スペアパーツ等
②コンサルティング・サービス
詳細設計、入札補助、調達監理、及び消防隊員を対象とした安全管理、消防技術の指導