ウズベキスタン「ザラフシャン風力発電事業」に対する融資契約の調印(海外投融資): 再生エネルギー推進と電力需給の改善に貢献

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2022年9月5日

タシケントでのセレモニーの様子

プロジェクトサイトの様子

国際協力機構(JICA)は、ウズベキスタン共和国で風力発電事業を実施するShamol Zarafshan Energy Foreign Enterprise Limited Liability Company との間で、プロジェクトファイナンスによる融資契約を締結しました。本事業は、JICAが海外投融資業務を再開して以降、ウズベキスタンで実施する初の案件であり、国際金融公社(IFC)、アジア開発銀行(ADB)、欧州復興開発銀行(EBRD)、Natixis及びFirst Abu Dhabi Bankとの協調融資により実施します。

ウズベキスタンの電源構成は、同国産の豊富な天然ガス・石炭を利用した火力発電約92.5%、水力発電は約7.5%(IEAの2020年における推計値)と環境負荷が高い状況です。このような状況を踏まえて、ウズベキスタン政府は、パリ協定の順守及び2030年までに電源構成に占める再生可能エネルギーの比率を25%に引き上げることを目標として再生可能エネルギーの普及に取り組んでいます。また同国では電力需要が供給を上回っており、更なる電力が必要とされています。本事業は、新たに風力発電施設を整備することで同国の電力供給量の増加と安定を図るもので、SDGs(持続可能な開発目標)ゴール7(エネルギーへのアクセス)、13(気候変動対策)、17(パートナーシップ)に貢献します。

本事業を通じて、ウズベキスタンで初めて民間事業者が大規模風力発電設備(500MWdp)を建設・運営します。スポンサー企業であるAbu Dhabi Future Energy Company PJSC - Masdarは中東最大の再生可能エネルギー発電事業者の一つであり、世界40カ国以上で事業を展開し、豊富な経験を有しています。本事業がウズベキスタン及び中央アジア・コーカサス地域における後続類似案件に対する民間事業者による投資の呼び水としてモデルケースとなることが期待されます。