ブータン向け無償資金贈与契約の締結:感染症専門病院の建設と医療機材の整備により、ブータンの感染症対策の強化に貢献

【SDGsロゴ】すべての人に健康と福祉を

2022年9月27日

署名式の様子

国際協力機構(JICA)は、9月26日、ブータン王国の首都ティンプー県にて、ブータン王国政府との間で、「王立感染症センター建設計画」を対象として29億9,400万円を限度とする無償資金協力の贈与契約(Grant Agreement: G/A)を締結しました。

本案件は、ティンプー県において、王立感染症センター(Royal Centre for Infectious Diseases)の建設及び医療機材を整備することにより、感染症に対する治療の質の改善及び感染症対策の知見を有する人材育成拠点の構築を図り、もって感染症対策の強化を通じたブータンの持続可能な成長に寄与するものです。SDGs(持続可能な開発目標)ゴール3(すべての人に健康と福祉を)に貢献します。

案件の詳細は以下のとおりです。

【案件基礎情報】
国名 ブータン王国
案件名 王立感染症センター建設計画(The Project for the Construction of Royal Centre for Infectious Diseases)
実施予定期間 48ヵ月(36ヵ月で施設完工予定)
実施機関 保健省
対象地域・施設 ティンプー県
具体的事業内容(予定) ①施設整備/機材調達
【施設】
病棟(平常時は80床、パンデミック時は20床の増床が可能な設計)、外来部門、診断部門、研修部門、管理部門等
【機材】
感染症の診断・治療に必要な機材(デジタルX線撮影装置1台、ポータブルX線撮影装置2台、超音波診断装置1台、ポータブル超音波診断装置2台、患者監視装置38台、人口呼吸器6台、気管支鏡1台、血液培養分析装置1台、抗酸菌培養検査装置1台、遺伝子解析装置1台等)

②コンサルティング・サービス
詳細設計、入札補助、施工・調達監理、(ソフトコンポーネントとして)院内感染予防のための設備・機材の運営・維持に対する技術支援等