JICAが出資する信託基金“LEAP”を通じた支援(海外投融資):ジョージア国内市場に上場する初のグリーンボンド投資

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2022年10月14日

GRPOの傘下にある風力発電所

アジア開発銀行(ADB)が、JICAによる『アジアインフラパートナーシップ信託基金 (“Leading Asia’s Private Infrastructure Fund”: LEAP)』を活用し、2022年10月13日にジョージアにおいてグリーンボンド(*)へ800万米ドル(ADBの直接投資400万米ドルとJICA・LEAPによる投資400万米ドル)を投資しました。ジョージア証券市場における過去最高額の債券、かつジョージア国内市場で初めて発行するグリーンボンドであり、ADB及びLEAPを通じて同地域の気候変動事業に資する債券市場の育成を後押しすることが期待されます。

本事業は、ジョージアで水力及び再生可能エネルギー事業を行う企業である Georgia Renewable Power Operations(GRPO)が発行するグリーンボンドへの投資であり、グリーンボンド発行で調達した資金はGRPO傘下の水力及び再生可能エネルギー発電事業の運営等に活用されます。

LEAPは2015年11月21日に日本政府より発表された「質の高いインフラパートナーシップ」のフォローアップ施策において言及され、アジア及び大洋州地域の質の高い民間セクターのインフラ案件を対象とし、民間セクターが官民連携パートナーシップ(PPP)等の様々な形態を通じて実施するインフラ事業に対して、出融資による支援を行う信託基金です。 JICAは2016年3月にLEAPに対して15億ドルの海外投融資による出資を承諾しました。LEAPは、アジア太平洋のADB加盟国における質の高い、持続可能な民間セクターによる幅広いインフラ事業を支援しており、支援対象分野は温暖化ガス削減、省エネルギー、良心的な価格での医療サービス等多岐にわたります。

JICAは今後も各国・国際機関と協働し、「質の高いインフラ投資」を推進し、「持続可能な開発目標(SDGs)」も踏まえた開発途上国・地域の経済社会開発に貢献していきます。

(*)グリーンボンド:地球温暖化対策や再生可能エネルギーなど、環境分野への取り組みに特化した資金を調達するために発行される債券