エクアドル向け円借款貸付契約の調印：財政支援を通じて貧困層・脆弱層を支援し、経済・社会の安定化に貢献

国際協力機構（JICA）は、10月27日、首都キトにて、エクアドル共和国との間で、「新型コロナウイルス感染症危機対応緊急支援借款」を対象として230億円を限度とする円借款貸付契約（Loan Agreement: L/A）に調印しました。

本事業は、新型コロナウイルスの感染拡大による社会経済的影響が深刻なエクアドルにおいて、米州開発銀行（IDB）との協調融資による財政支援を通じ、社会保障分野、雇用回復及び子供の低栄養改善を含む保健分野に関する政策制度改善を図り、もって同国の経済・社会の安定及び開発努力の促進に寄与するものです。エクアドル政府による社会保障分野及び保健分野に関する政策制度改善を支援し、SDGs（持続可能な開発目標）2（飢餓をゼロに）、5（ジェンダー平等を実現しよう）、10（人や国の不平等をなくそう）に貢献します。

本事業はIDBとの協調融資枠組CORE（Cooperation for Economic Recovery and Social Inclusion）のもとでの同国における初めての保健分野での協調融資であり、IDBとの協力を通じて、今次協力の拡大効果が期待されます。

事業の詳細は以下の通りです。

1．借款金額及び条件

2．事業実施機関
経済財政省（Ministry of Economy and Finance）
住所:　Av. Amazonas entre Pereira y Unión Nacional de Periodistas.
Plataforma Gubernamental de Gestión Financiera. Pisos 10 y 11. Quito, Ecuador
TEL：+(593)2-3998300

3．今後の事業実施スケジュール（予定）
（1） 事業の完成予定時期：　2023年4月（貸付実行時をもって事業完成）
（2） コンサルティング・サービスに係る招請状送付予定時期：
　　　　本事業において、コンサルティング・サービスの実施は予定されていません。
（3） 本体工事に係る国際競争入札による最初の調達パッケージの入札公示：
　　　 本事業において、入札を伴う工事は予定されていません。